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S-AIR Award: 風間天心さんカンボジア滞在記⑥

いよいよ最終回!S-AIR Award(レジデンス派遣プログラム)で、Sa Sa Art Projectsとの連携によりカンボジア・プノンペンに2018年1〜2月に滞在していた風間天心さんから、滞在記第六弾が届きましたのでご紹介します。

第一弾第二弾第三弾第四弾第五弾も併せてどうぞ。


2/17(土) 【カンボジア滞在31日目】

ミャンマーの旧首都ヤンゴンへ来ました。(今の首都はネピドー)

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同郷の友人が今年からヤンゴンで働き始めたので、職場を見せてもらいます。日本では札幌のトヨタディーラーで働いていますが、ミャンマーではこの「HTS」という会社で働くようです。「日本の会社」と「現地の会社」の共同経営らしい。

ヤンゴン市内はバイク走行が禁止されているため、移動手段は完全に「車」。しかもこの「HTS」では、ハイブリッド車の整備を専門にしています。

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ちなみにこのお客さんが履いているのは「ロンジー」というミャンマーの伝統衣装。特別な衣装というわけではなく、日本の着物以上に履いている人をよく見かけます。僕には「女性のスカート」というイメージが染み付いていて、何度みても違和感…。

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昼食は、なんだか立派そうなレストラン「ハウスオブメモリーズ」へ。ここはアウンサンスーチーさんの父、アウンサン将軍の事務所跡です。いくつかある小部屋には、事務机やタイプライターなどが置かれています。

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気がついたらエビ料理ばかり。ここはタイ料理寄りの味付けが多く、どれも美味しかったです。次の日は少数民族シャン族の料理を食べに行ったのですが、見た目は同じように見える料理でもいろんな香辛料を使っているためか、多種多様な味が楽しめました。

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首都ヤンゴンの真ん中に光り輝く「シュエダゴン・パヤー」へ。この黄金に輝く塔。遠く離れた場所からでも見つけられるのですが、近くで見ると更に巨大な印象。

寺院内部もこの塔を中心にぐるっと一周できるようになっていて、沢山の塔や仏像に囲まれています。塔の周囲には各曜日の神様が配置されており、自分の曜日の神様に水をかけると良いらしい。友人が水をかけている姿をひたすらパシャパシャ。

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入り口には2体の獅子。日本でいえば狛犬、シーサー。インド文明やエジプト文明にも見られるユーラシア大陸全般で見られるヤツですね。ちなみに寺院の中は土足禁止になっていて裸足で歩くのですが、もちろん超熱い。

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天井にはためく「仏旗(ぶっき)」正式には「青、黄、赤、白、橙」なのですが、ここにあるものは「橙」の部分が「ピンク」でした。ちなみにこの正式配色は1950年に国際統一されたのですが、日本では「紫、黄、赤、白、緑」を今でも使用しています。

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たまに見かけるキッズお坊さんの集団。ここでは保母さんのような女性たちに引率されながら集合写真を撮っていました。他にも集団でお経を唱える人々がいたり、この場所が厚い信仰の対象であることがうかがえます。

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先ほどのお寺よりも観光色が強い「チャウッターヂー・パヤー」。ここの名物は何と言っても巨大な寝仏。デカすぎて、建物がドーム球場みたいです。ミャンマーの古都「バゴー」にある寝仏と同等の大きさ、70m。

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ここに訪れる人たちは、巨大な寝仏を見たら一目散に帰ってしまっていますが、一応お寺なのでね、他にも見られる所はないかと探していたら奥にも広大な空間が広がっていました。

しかし誰も見当たらない。唯一見つけたのが、一人懸命にサッカーをする小さなお坊さん。

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日も暮れてきたので最後のお寺「スーレー・パヤー」。「スーレー」とはパーリ語で「聖髪」という意味らしく、中央の仏塔内にはブッダの遺髪が収められているらしいです。訪れた時間が夕方だったせいもあり、夕日を浴びて、とても美しく輝いていました。

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このお寺を中心にヤンゴン市街地が構成されており、お寺の周辺も多種多様なお店が囲んでいます。ミャンマーのお寺で売られているものはどれもカラフルな民芸ばかりで、朗らかな信仰心を感じます。

2/18(日) 【カンボジア滞在32日目】

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友人の部屋から見た風景。窓には「24」の番号。意味はよくわからないが、どうやら建設時に書いた番号が消されずに残っているらしい。ミャンマーではシールなどを剥がさない習慣があるらしく、特に日本製品に貼られたままのキャラクターシールや落書きなども、むしろ「日本クオリティー」の証明になるらしい。

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マンションを出たら、こんな感じの家々を通り過ぎて道路に出ます。家が木造のせいなのか、カンボジアよりも質素な生活をしている印象を受けます。そしてあらゆる場所で見かけるプラスチック製の椅子。「東南アジアといえば」と思えるぐらい、このカラフルな椅子が印象に残ります。

この日のメインは「国立博物館」。ゆっくり見れば数時間かかってしまうほど充実した内容でした。正直カンボジアは、周辺国と比べて博物館の充実具合が劣ってしまいます。きっとそれも、内戦の影響が色濃く残っているせいでしょう。発展した文化自体は他に劣らないものだったはずなのに…残念です。

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日本人の墓地へ。第二次世界大戦の戦没者が埋葬されている墓地。1999年の落成と、整備されたのは意外と新しい。ここからほど近い飛行場へタクシーで向かったのですが、その途中に通った裏道がなかなかなスラム街でした。きっと普通の観光客は入り込まないような地域。友人も「ヤンゴン市内にこんな場所があるんだな」と驚いていました。たまたまでしたが、カンボジアへ戻る前にミャンマーの現実を見たような気がしました。

2/19(月) 【カンボジア滞在33日目】

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カンボジアに戻りゆっくり休みたいところですが…二日後に控える「オープンスタジオ」に向け、スタジオにこもって作品制作をします。滞在中に撮り溜めた写真を一枚紹介。道端で売っている黄色い液体。さて何でしょう?
なんとガソリンです。もちろん街中にはガソリンスタンドもあるのですが、田舎の方へ行くと、商店で必ず売られているのがこの黄色いペットボトルです。

2/20(火) 【カンボジア滞在34日目】

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とうとう「オープンスタジオ」が明日に迫ってきました。こつこつと制作をする傍ら、展示作業はSSAPのスタッフ、DaraやSoklen、Sovankongに任せます。展覧会慣れしているため、あっという間に指示した場所に作品を設置してくれます。最後にライティングを決めて解散。僕はここから徹夜作業が残っています。

2/21(水) 【カンボジア滞在35日目】

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さぁ、始まりました。カンボジアで一日限定の展示会です。日本から持ってきた「水引」を使用した作品をはじめ、計7点を見てもらいました。SSAPスタッフの協力のおかげで、一日だけなのが勿体無いくらいの空間。

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オープンスタジオのタイトルにした作品「Surfaith」。「Surface(表面)」と「faith(信仰)」を混ぜ合わせた造語です。先日遠くまで探しにいった「い草」を用いて、カラフルな平面作品にしました。「赤、青、緑、黄」と「い草の原色」の5色しか用いていないのですが、もっと色数を感じます。床にあるのはカンボジアのお寺に奉納する敷物。そもそもこの「い草」はこの敷物を作るための素材です。生活の中に「民芸」として現れる日常的な「信仰」をテーマにした作品です。

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Pokoさんの通訳を交えながら、いくつかの作品を説明しました。せっかく日本から持ってきた僧侶の衣装を着てみましたが、中は汗だくです。日本の僧侶は厚着ですね。カンボジアは、ほぼ袈裟一枚。

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カンボジアでよく見かける標語(スローガン)をモチーフにした作品「CCCC」。「正しい方を選びなさい。誰のための正しさか考えなさい。」と書かれています。クメール・ルージュがプノンペンに到着した際、はじめは英雄として歓迎されました。日本はおろか、現代社会全体に通底する「『正義』の不確かさ」を込めています。

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即席の水引カーテンを施した作品。光をあてると不思議に輝くカラフルな素材に、興味を持って見てくれています。

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スタッフが用意してくれたご馳走。以前も紹介した「ちまき」と、もち米を使ったカラフルなスイーツ。

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イベントの後には必ず、このバックヤードでワイワイと飲みはじめます。急遽決まった「オープンスタジオ」でしたが、たくさんの人たちが集まってくれました。この後、これもいつものごとく二次会の飲み屋に流れます。そこからは三々五々。とりあえずカンボジア滞在のピークは過ぎました。徹夜明けなのでゆっくり寝ます。

2/22(木) 【カンボジア滞在36日目】

昨日の「オープンスタジオ」を早速片付けて、作品の一部を移動します。

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今日から「絆フェスティバル」が開催される「CJCC(日本人材開発センター)」へ。「絆フェスティバル」は毎年開催されている日本とカンボジアの有効記念イベントです。

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カンボジア人も「桜」が好きらしく、いたる所でピンクの装飾を見かけました。会場が王立プノンペン大学の中にあるので、雰囲気は「学祭」に近い若い盛り上がりです。

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「学祭」と言えば「出店」。カンボジア料理だけでなく、日本のお祭りでよくみる「たこ焼き」「フレンチフライ(ホットドッグ)」など、両国の色々なものが売られています。そんな中、Pokoさんを通じて知り合った日本の大学生が、店を出しています。

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売っているものは「水引アクセサリー」。例えばこれは「日本国旗」の紅白と「カンボジア国旗」の赤青を結びつけています。僕自身は「水引の結び方」を教えただけで、実際に商品を考えて作ったのは学生さんたち。最初はどうやったら「水引」という繊細な文化を理解してもらえるか苦労していましたが、水引体験なども追加したりして、最終的には沢山売れたようです。

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そのお店の片隅に置かせてもらっていたのが、オープンスタジオから持ってきた作品。あんまり屋外に並べることはないのですが、アートとは直接関係のないカンボジアのイベントにも参加できることができて、とても良い機会になりました。

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ダンスコンテストやコスプレイベントなど、夜遅くまで続く若々しいエネルギー。おっさんは早めに帰って寝るとします。

2/23(金) 【カンボジア滞在37日目】

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今更ですが、プノンペンのギャラリー巡りをしました。SSAPに紹介してもらった場所は全部で8箇所くらいでしたが、現代美術も扱うようなスペースはそれでほぼ全てと言ってもよい状況です。写真のような風景の中に突然現れます。

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「New Art Gallery」。ここは完全に販売目的のギャラリー。扱っている作家はカンボジア人に限らず、カンボジア周辺で活動する様々な国籍の作家。特に平面作品をメインに揃えているようでした。

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ここは「Java Cafe & Gallery」というカフェギャラリーです。ギャラリーだけの運営ではなく、カフェの中に作品がある感じなのですが作品自体はなかなか良いものを見られました。飲み物や食事も美味しいです。このお店は街の中心にあるのですが、他にもいくつか店舗を展開しているようで、後日行ったもう一つの店舗も、良い雰囲気でした。

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ちょっとだけ中心から外れた場所にあった「Bophana Center」。ギャラリーというよりむしろアートセンターと言った感じで、大きなビルの各階にはそれぞれ事務所や展示スペースなどが設けられています。設立者が映画製作者であるためか、映像や写真をメインにしている機関のようです。一階にあった巨大な神棚。用途は不明でしたが可愛らしい存在でした。

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「X-em Gallerie」。カンボジアのアーティスト「Em Riem」が創設したギャラリー。絵画を中心とした展示作品はどれも市場価値を感じさせるものばかり。展示空間としても、しっかり作品を見せようとする意識を感じます。今回まわった中では一番ギャラリーらしい印象でした。

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ドイツが母体となっているギャラリー&メディアセンター「META HOUSE」。今日は展覧会のオープニングだったらしく、溢れんばかりの人だかりでした。作品はどちらかというと古典的な絵画でしたが、いくつも助成金や賞を取っている、いわゆるキャリアのあるベテランといった感じの外国人作家でした。

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最後に行ったのは「Sa Sa BASSAC」。名前からも分かる通り、もともとは僕が滞在する「Sa Sa Art Projects」と同じ母体だそうです。ただ、SSAPのスタッフからはちゃんと紹介されていないので、現在はそれほど密な関係じゃなさそう。

ギャラリーは2階なのですが、入り口には看板もなく非常にわかりにくいです。ただし扱っている作家は質が高く、今日のギャラリー巡りで唯一、現代美術らしいものが見られました。昨年、S-AIRの招聘で札幌に滞在していた「Maline Yim」もこのギャラリーに所属する作家です。

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帰り道でたまたま出会った「巨大なテント」。道の半分以上を塞いでいます。実はこれがカンボジア式のお葬式です。亡くなった方の家の前に突然このテントを建てて、お葬式を行うのだそうです。しかも、周囲には何の予告もないらしい。

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さすがに葬儀会場の内部を覗くことはできませんでしたが、テントの中はこんな感じ。ここで参列者が食事をとれるように、たくさんの椅子と机が並んでいます。もし滞在中に葬儀があったら参列させてもらえるように頼んでいましたが、結局タイミングが合わず。一つ心残りです。

2/24(土) 【カンボジア滞在38日目】

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さてさて、とうとうカンボジア滞在最終日です。最後に仏具用品店に連れて行ってもらい、カンボジア僧侶の衣装を購入。僧侶の衣装(僧衣)は大きく2色あり、オレンジ色とエンジ色。せっかくなので両方。あのオレンジ色の傘はここに売っていたんですね。

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知人に頼まれていた現地の世界地図も探します。その方はいろんな国の世界地図を集めているらしく、カンボジアの物があれば買ってきてほしいと頼まれていたんです。しかし、いくら探しても「クメール語」の世界地図がありません。仕方ないので、明らかに西欧製の英語式世界地図と、インドシナ半島のみのクメール語地図。

写真のものは、本屋に飾られていた日本語の世界地図。これはかなり高価な値段になっており、印刷のクオリティも非常に優れた地図でした。

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そしてSSAPの前に突然現れていたテント!もしやお葬式では?と思いましたが、家族円満や長寿を祝うための儀式があるようです。昨晩は何もなかったのに、今朝になりあっという間に建てられていたことに驚きです。SSAPの前はさほど広い道ではないので、完全にテントが道路を塞いでいます。むしろSSAPの入り口も、塞いでいます…。

そんな異質な光景を横目に、Daraたちに見送られながらトゥクトゥクで空港へ向かいます。

「お世話になりました〜!」そして「See you again!」

帰国後。

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カンボジアのお土産。カラフルな筒に「胡椒」や「香辛料」が詰められています。

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帰国後に、PokoさんとDaraから、ある写真が送られてきました。カンボジアの新聞「クメールタイムズ」にデカデカと記事が載っています。「オープンスタジオ」の際に取材を受けたのですが、こんなに大きく扱ってくれるとは。後日、新聞を送ってもらったのですが「絆フェスティバル」よりも大きい記事でした。

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僕にとって、はじめての東南アジアとなる今回のカンボジア滞在でしたが、自分の中で急速にアジア熱が高まっています。これを機にもっとアジアの歴史を知りたくなりました。僧侶としても、アーティスト活動にとっても、大きな広がりを掴んだ気がしています。

今回、カンボジア派遣の貴重な機会を与えてくれた「S-AIR」。何から何まで親身になって援助してくれた「Sa Sa Art Projects」のスタッフ。難しい日本語を適切なクメール語へ翻訳してくれた「Totoさん」。リサーチの成果は、ほぼこの人のお陰と言ってもいい「Pokoさん」。カンボジアへ滞在を容認してくれた「日本の各関係者」。そして何よりも「家族」に。この場を借りて多大な感謝の意を表したいと思います。

ありがとうございました〜!!

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S-AIR Award: 風間天心さんカンボジア滞在記⑤

S-AIR Award(レジデンス派遣プログラム)で、Sa Sa Art Projectsとの連携によりカンボジア・プノンペンに2018年1〜2月に滞在していた風間天心さんから、滞在記第四弾が届きましたのでご紹介します。

第一弾第二弾第三弾第四弾も併せてどうぞ。


2/10(土) 【カンボジア滞在24日目】

カンボジアへきて2回目のワークショップ。前回とは違って大人向けの内容なので、ワークに入る前に「水引」についての説明をします。あくまでも僕なりの切り口ですが、日本人の信仰、日常的な文化、などの話をしました。

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カンボジアの誰にとっても「水引むすび」は初めての経験です。覚えるまでの時間は、子供とそれほど変わりません。しかし一度覚えてしまえば、黙々と「結び」の作業に集中していきます。

自ら新しい結び方を作ったりして、お互いに会話をしながら手だけを動かしていく。この「無心の作業」にも意味があることを、改めて最後にお話しました。

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2/11(日) 【カンボジア滞在25日目】

SSAPから歩いて10分くらいの距離にある「ripple cafe」。

日本人の方が経営するこのカフェには、日本人好みのメニューがたくさん用意されていて、何よりも静かで清潔感のある店内では、落ち着いて過ごすことができます。

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今日はここでバザーが行われており、Pokoさんや学生たちが「水引アクセサリー」の試作品を販売していました。ディスプレイの仕方や、どのようなものが好まれるか、有意義なリサーチになったようです。

そこから近くにある音楽学校で行われていたイベントに顔を出します。ここに写っている子供たちは、みんな「ホワイトビルディング」で生まれた子たちです。先日紹介した建築家ヴァン・モリバンのお嬢さんが開催するイベント。

カンボジアでは公私共々、子供たちへのサポートや教育に力を注いでいることを感じます。

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2/12(月) 【カンボジア滞在26日目】

明日から数日間「タイ」と「ミャンマー」へ旅行に行くので、Open Studio の作品制作をできるだけ進めておきます。一日中スタジオに篭りっぱなしなので、うどんやパスタを作って食べています。イオンで買ってきた豆腐は、なぜか「ドラえもん」のパッケージ。

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毎日寝ている間に、いろんな虫や動物の気配を感じていますが、今日もよく顔を出してきたのがこの「ヤモリ」くん。僕が頭を悩ませている蚊を食べてくれています。

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2/13(火) 【カンボジア滞在27日目】

ほぼ徹夜で作品制作してから、トゥクトゥクに乗って空港へ。

バンコク国際空港に到着。今日はバンコクに泊まり、明日からはチェンマイです。チャイナタウン近くにホテルをとったのですが、見つけるまでに2時間以上かかってしまいました。たまたま道を聞きに入った薬局でフランス人。とっても親切に探してくれて、やっとチェックインです。

今日中にいくつかお寺を回る予定でしたが、思ったより遅い時間になってしまい悩んでいるとSSAPのDaraからメッセージ。バンコクのアーティストにオススメギャラリーを聞いてくれていました。なんとか間に合いそうなので、急いで出発します。

はじめに行った「Nova Contemporary」というギャラリーでは良さそうな展示がやっていましたが、閉館10分前にもかかわらず、閉まっていました。残念。カンボジアもそうですが、閉店時間前に入れなくなるのは結構当たり前。

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「Nova Contemporary」
http://www.novacontemporary.com/index.php

次に向かったのは、「Jim Thompson Art Center」。ジム・トンプソンというアメリカ人のシルク王が住んでいた家なのですが、一部がギャラリー空間になっています。レストランも併設されているのか、豪華な内装の中で食事をしている人たちを見かけました。

同じ首都でも「バンコク」は特に経済的な発展がめざましく、まるで東京を歩いているような感覚です。

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この時はインドネシアの「ろうけつ染め」を題材にした現代美術アーティストの展示が行われていました。ギャラリー内の設備も展示内容も、日本と大差のない質が整えられています。

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最後に訪れたのは「Bangkok Art and Culture Centre」。とにかく巨大な文化施設です。札幌にもこんな美術館があればいいな〜。

中には大小のギャラリー空間がいくつもあり、羨ましい反面、企画をまわすのは大変そうでした。似顔絵のコーナーや、画材店も入っていますが芸術全般ではなく「美術」のみに特化しています。

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若手作家の展示もいくつか行われていました。仏像などがモチーフとして頻繁に登場し、パッとみてアジアを感じさせる展示が多かった印象です。

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「Bangkok Art and Culture Centre」
http://www.bacc.or.th

かなり足早に回ったので、チャイナタウンで夕食。

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タイにはいたるところにセブンイレブンがあります。10年前くらい前は現地のコンビニもあったのですが、完全にとって変わったようです。売っているものは日本と微妙に違いますが、旅行者には好都合なものが揃っています。

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2/14(水) 【カンボジア滞在28日目】

今日はタイ国内での移動。首都である「バンコク」から、古都「チェンマイ」へ行きます。チェンマイにはSSAPで出会ったアーティストのArnontが住んでいます。

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タイのトゥクトゥクはカンボジアとは違って、暴○族のような装飾。僕はこっちの方が好みです。操作方法を見ていると、ゴーカートのような簡単な仕組みなので、いつか乗ってみたい。

午前中にバンコク市内の主要な寺院を猛スピードでまわります。トゥクトゥクを拾って最初に目指す寺院に向かいますが、全然違う寺で下ろされました、、。

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しかし、ここはここで面白そうな場所。中には入りませんでしたが、大きな寺院だったようです。「Wat Sraket」何より急を要していたので、外のお手洗いだけ借りました。

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仏具屋街を歩いていると現れたのが「Wat Suthat」。本当はここに送って欲しかったんですが、僕の発音が良くなかったんだな、、。
超高い鳥居のような建造物がある寺院。実はこれ、儀式に使用するブランコだったらしいです。しかし落下事故があとを絶たず、ブランコとしての使命は終えたよう。

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「Wat Pho」に到着。歴代国王を示す装飾された仏塔が並びます。

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かなり大きな寺院なので見所はたくさん。お参りする人の座り方はカンボジアと一緒で、片足を開いています。敷地内には大きな僧房(僧侶の住まい)もあり、一段高いところで一緒にお参りしています。どうやらこの寺院はタイ式マッサージの総本山でもあるらしい。さすがに行く時間はないけど。

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目玉は巨大な寝釈迦仏。あえて全身が一望できない収め方をしているのに関心。むしろ大きさが強調されます。やはり仏教国のアートは、こういった造形から受ける影響があって当前と感じます。ただ仏像や寺院をつくれば良いってわけじゃなくてね。

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チャオプラヤー川を渡ったところにある「Wat Arun」。ここの特徴は大きな白い仏塔群。精密な装飾に圧倒されます。

日本との大きな違いは、寺院にある造形物や表現の中に「仏教」だけでなく「バラモン教」や「ヒンドゥー教」のモチーフや教えも共存しているところです。まぁ、日本も本来はいろんな信仰が混じり合って共存していたのですが。

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タイ国王夫妻と皇太子の肖像。ここは特に大きいですが、市内のいたるところで見かけます。

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最後に王室寺院でもある「Wat Phra Kaeo」へ。ここは他とは比べものにならないくらいの異常な混み方。あまりの混雑で、正直、中で見たものはほとんど覚えていません、、。とにかく早く出たいこともあり、本堂を見たら急いで出ます。

飛行機の時間が迫っているので、すぐにタクシーを捕まえて空港へ向かいます。なぜかタクシーの運転手がときどきハンドルから両手を離します。空港近くでやっとわかったのですが、お寺の前を通るたびに手を合わせています。何も両手を離さなくても…とは思いましたが、篤い信仰心を垣間見ることができました。

無事にチェンマイ空港に到着。空港から市街まではわりと近いのでタクシー。宿に荷物を置き、チェンマイ在住のアーティストArnontと合流。彼の案内でチェンマイの寺院をまわります。

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まずはチェンマイで一番大きな寺院「Wat Suan Dok」へ。

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小さな鐘が並んでいたので、Arnontにこの使用方法を聞いてみると、全て寄進されたもで、確かに一つ一つに寄進者の名前が書かれています。しかもこれは誰がどんな時に鳴らしてもいいらしく、たくさん鳴らした方が良いみたい。

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ここの仏像はちょっと変わっていて、メインの仏像のすぐ裏側に、もう一体別の仏像があります。Arnontも意味はわからないようでしたが、「確かに他の寺院にはないね」と言っていました。

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次に連れて行ってくれたのが、森の中にある「Wat Umong」。特にどこへ行きたいと頼んでいたわけではないのですが、あとで考えて見たら徒歩ではいけない場所を選んで連れて行ってくれていました。ありがたし。

ここはかなり変わっていて、深く掘られたトンネルの先に仏像があります。Arnontはサウンドアーティストなので、ここで行われる法要音声も録音したことがあるそうです。確かに、この中で行われる読経は聞いてみたい。トンネル以外にもたくさん施設があり、ここは特に瞑想を行うための場所らしいです。

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カンボジアでは見かけることのなかった公衆電話。

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もちろんアート関係の場所も紹介してくれました。ここは「Asian Culture Station」。国際交流基金アジアセンターが「アジア・市民交流事業」の一環として、チェンマイ、ホーチミン(ベトナム)、ヤンゴン(ミャンマー)の3都市にオープンした施設。ワークショップやトークイベントがよく行われているようです。「もしまたチェンマイに来ることがあれば、ここで何かすると良い」と勧めてくれました。
「Asian Culture Station」
http://www.cac-art.info/spaces/asian-culture-station/

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最後に行ったのは、「Chiang Mai University Art Center」。ちょうど、チェンマイ大学とポーランドの大学による交流展覧会のオープニングが行われていました。

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会場は大きいのですが、ほぼ平面の小作品。タイ国旗をモチーフにした作品が気になりました。

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外ではお祭りが行われていて、これは「ピンピア」という弦楽器の演奏。ちょうどチェンマイに来ていた2人のアーティストと一緒に4人で夕食に向かいました。

いやはや、今日は本当に濃い一日。

2/15(木) 【カンボジア滞在29日目】

チェンマイの宿を出て、カンボジアへ戻ります。

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宿に貼られていた注意書き「ドリアン持ち込み禁止」なぜかこの張り紙をよく見かけます。まだドリアン未経験なのですが、よほど匂いがキツイのでしょうか。

今日はチェンマイ市街のお寺を歩いて回ります。チェンマイの市街地は城壁と堀に囲まれてコンパクトにまとまっているので、歩きやすい。

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やはり気になるのが神棚。カンボジアと同様に屋外にはこのタイプの神棚があります。カンボジアに比べると装飾が華やか。色もたくさん種類があります。

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神棚だけでなく、カラフルな装飾が目立ちます。まるで七夕のようなお祭りのようなカラフルな紙が樹木にかけられています。

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あまり大きな鐘は見かけないのですが、日本風なものを見つけました。

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巨大な寺院「Wat Chedi Luang」。中心にある建造物は遠くからも発見できるほどの大きさ。このスケール感と街全体に感じられる総合演出。もちろん当初は信仰心を集めるためのものですが、アートの表現にも必ず通じるはずです。青森五所川原で見た「立佞武多(たちねぷた)」を思い出しました。

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もちろん派手であれば良いというわけではありませんが、こんな真っ赤な装飾にも心が踊ります。

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即身成仏。の像。

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こんなぽっちゃりした仏像もありました。もし日本のお寺にこんな仏像作ったら、「ふざけてんのか?」と言われそうですが、、愛嬌があって良いですよね。ぼってりした唇や、ピッチピチのお袈裟、手は大きなお腹を支えています。

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道端にさりげなく現れる装飾。

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「チェンマイ国立博物館」。お客さんはあまりいませんでしたが、設備もなかなかでチェンマイの歴史が学べます。タイ王朝が支配する前、チェンマイはモーン族が支配していたことなど、他民族を紹介するコーナーも。これは首長族と呼ばれる「カヤン族」。

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最後に頼まれていたお土産「カレン族」が作る民芸品を買いに行きます。「カヤン族」と「カレン族」混同されるようですが、微妙に違うらしい。実際に見てみると、素晴らしい。残念なのは展示品の8割が「sold」の表示、、。

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チェンマイではこの乗り合いのトラック「ソンテオ」がたくさん走っています。先に1人乗っていましたが、方向が一緒だったのでこれで空港まで。明日は大事なリサーチがあるので、いったんプノンペンに戻ります。

2/16(金) 【カンボジア滞在30日目】

昨晩プノンペンへ戻ってきて、今日は朝から郊外へお出かけです。Pckoさんの案内で、馴染みの運転手「チャントラ」さんのトゥクトゥクに乗って出発。目的地は「い草」の敷物をつくっている村なのですが、その道中にたくさん見学ポイントがあるので、たびたび止まりながら、ゆっくりと向かいます。

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はじめに止まったのはゴミ収集場。かなり広大な範囲にゴミの山ができており、ここに住んでいる人たちがいます。お金になるモノを仕分けしてタイや国外に売るのだそうです。

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まっすぐな道を進んでいくと、数10分ごとに小さな町が現れます。町には必ず大きなお寺があり、同じような規模の町が一定距離にポツポツと存在しているようです。国道12号線を、旭川から札幌までバイクで走っていたころを思い出します。

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お寺の中には、今日の目的であるカラフルな敷物が。これをつくっている村に向かっているのです。

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お寺はどこも町の中心にあって、その向かいには必ず学校と医療施設が存在します。学校内は決して十分と言える作りではありませんが、一生懸命に勉強している姿が想像できます。やはり都市部から離れるとリアルな生活環境がよく感じられますね。

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突然現れるアンコールワットを彷彿とさせるような施設。もちろん新しく作られたものですが、本物と見紛うほどの印象です。ここは以前紹介した古典舞踊のダンサー「Prumsodun Ok」さん達の舞台なのだそうです。

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そろそろ目的の村に近づいてきました。この船に乗って対岸に渡ります。が、トゥクトゥクのチャントラさんは乗りません。この船にバイクを乗せるのは「怖い」そうです、、。

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エンジンはヤンマー製。かなり頑張ってきたんでしょうね。

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ここでも気になるのはこれ。プノンペンで見たものと違うのは台があること。たぶんお参りなどの儀式に使うためと、一段上にあることが重要なのかな。色もタイで見たようなカラフルなものが目立ちます。

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おー!やってますね。今日は旧正月だからか週末だからか、実際に織っている家は2〜3軒でした。一通り見学した上で、素材の「い草」を売ってもらえるかを聞いてみます。と言っても英語はうまく通じないので、チャントラさんに電話で話してもらいます。完成した敷物を買う人はいるのですが、素材の「い草」を買いにくる人はいないようで、おばちゃんもちょっと困惑していました。これから作るために必要なので全部は無理みたいですが、何本かの束なら売ってくれるそう。

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こんな感じで色ごとにまとめられています。色は「赤、黄、緑、青」の4色。それに染められていない原色を足して、完成した敷物も一枚だけ購入。これで作品を作る予定なのですが、、方法は未だ考え中。

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準備してくれている間に昼食をご馳走になります。カンボジアの家庭料理「オンソーム」。いわゆる「ちまき」ですね。もち米をバナナの葉で巻いたもので、中身は甘いバージョンと肉バージョン。お祝いなので作られるご馳走ということもあり、とっても美味しい。しかも、かなり腹持ちがいい。この後、もう一軒お邪魔する家があったのですが、そこでも同じものが!大変申し訳ないのですが、そこでは食べきれずにお持ち帰りしました。

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最後に寄ったのは「キリング・フィールド」。以前紹介したトゥールスレン刑務所に収容された人々は、ここに運ばれて処刑されました。実際ここにある主要施設は慰霊のために建てられた慰霊塔だけで、敷地内のほとんどが「窪み」です。ここにあった建物は内戦が終わった後に壊され、残っているのは遺体が埋められた穴です。もちろん遺体は全て収容されていますが、今もまだ雨の後には細かな骨が出てくるそうです。トゥールスレンと同じように音声案内を聞いていると、あっという間に時間が過ぎていきます。

今日もまた濃い一日になりました。Pokoさんとチャントラさんに感謝。明日からはミャンマーです。


天心さんの滞在記は、次が最終回となります。更新をお楽しみに!

S-AIR Award: 風間天心さんカンボジア滞在記④

S-AIR Award(レジデンス派遣プログラム)で、Sa Sa Art Projectsとの連携によりカンボジア・プノンペンに滞在していた風間天心さんから、滞在記第四弾が届きましたのでご紹介します。

「廃仏毀釈」の逸話を題材にした自身の作品を紹介した時の地元の人たちの反応、ワークショップやインタビュー、カンボジアの現代美術事情(学生の増えている学科は…?)、プノンペンを語る上で欠かせない「ホワイトビルディング」について、カンボジアで作品を制作することの大変さなど、盛りだくさんの内容です。

じっくり読んでみてください!


2/1() 【カンボジア滞在15日目】

今日はSSAPが企画してくれた「アーティスト・トーク」です。

アーティスト・トークとは、アーティストが自分の作品や活動などを紹介しながらお話するイベントです。

6週間しか滞在できない身としては、早いうちに自分のことを知ってもらうのは大切です。

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18時からの予定でしたが、人の集まりをみて30分遅れでスタート。まずは自己紹介。僕の場合はまず、アーティストであり僧侶でもあることを説明する必要があります。

作品をいくつか紹介しながら、「信仰」をテーマに表現活動をしていることを伝えます。

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S-AIR Award: 風間天心さんカンボジア滞在記③

S-AIR Award(レジデンス派遣プログラム)で、Sa Sa Art Projectsとの連携によりカンボジア・プノンペンに滞在中の風間天心さんから、滞在記第三弾が届きましたのでご紹介します。

SSAPと、自身のスタジオがある札幌の「naebonoアートスタジオ」との比較、アンコール遺跡の物量に圧倒される様など、今回も盛りだくさんです。

※風間さんの滞在記は随時届き次第、更新予定です。


1/27() 【カンボジア滞在10日目】

僕が滞在している間、SSAPではずっと展覧会が行われています。と言っても日曜~火曜は休廊ですが。

先日サウンドワークショップを行っていた「Arnont Nangyao」の個展です。

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Khvay Loeung」というユニークなお爺ちゃんを追いかけていて、ワークショップもこのお爺ちゃんと共に行なっていました。

実はSSAPから歩いて5分ほどの距離に「トゥール・スレン博物館」があります。かの「*クメール・ルージュ」によって多くの人間が収容・尋問された結果、殺害された刑務所(Security Office 21)です。

刑務所として利用される前は高校だったため、建物の作りと使用方法にかなりのギャップを感じさせられます。実際に使用された拷問器具など、かなり生々しい状態で保持されています。

SSAPには僕以外にも常に1~2人が寝泊まりしていますが、帰っても誰もいない夜があります。

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真っ暗な共有スペースにうっすらと葉陰が落ちます。このすぐそばにトゥール・スレンがある事を思い出すと当時の状況や服役者に思いを馳せてしまいます。

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*「クメール・ルージュ」とは、「ポル・ポト」を中心とした政治勢力、武装組織。活動期間は1968-1996年。プノンペンなどの大都市を占領し、市民を農村へ強制移住させて強制労働(農業)を強いる。学校や病院を閉鎖し、貨幣を廃止し、宗教を禁止し、富裕層・各種専門家・知識人階級とその関係者らを大量殺戮した。

1/28() 【カンボジア滞在11日目】

滞在中に開催するイベントの準備が進んできており、外に出られる時間が少なくなって来ました。

先日SSAPのメンバーとランチを行なった際の写真です。

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彼らはおおよそ僕と同じくらいの年代のアーティスト達で、週に一度くらいは必ず集まってミーティングを行なっています。

写真左から、LIM Sokchanlina(SSAP共同創設者) VUTH Lyno(アートディレクター、SSAP共同創設者)KOURN Lyna(公式プログラムコーディネーター)Sosoth Sovankong(インターン、SSAPに寝泊まり)Sokleng Launh(テクニカルアシスタント、空港へ迎えに来た)KONG Dara(滞在者コーディネーター、僕の世話係)Arnont Nangyao(現在展示中のタイのアーティスト、SSAPのスタッフではないが滞在経験もあり皆と仲が良い)KHVAY Samnang(SSAP共同創設者)。

昨年から札幌でスタートした「naebonoアートスタジオ」も同世代のアーティスト達が運営しています。両者は「作家個別のスタジオが主軸」と「作家の交流や企画が主軸」など、いくつかの点で違いがありますが、二つのグループを比較してみると、それぞれのメリットや課題が見えてくる気がします。

せっかくなので、ここでカンボジアの料理を紹介。(この時食べた料理ではありません)

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蓮を使ったサラダ。蓮は料理だけでなく、祭壇に供えたり様々なタイミングでみかける存在です。

「アモック」という茶碗蒸しのような料理。

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店によって違いはありますが、味も食感も日本人好みの料理です。

1/29() 【カンボジア滞在12日目】

忙しくなる前に、急遽アンコール遺跡へ行くことに決めました。早速、飛行機とホテルを予約。

夜にシェムリアップ空港に到着し、トゥクトゥクでホテルまで。プノンペンに比べると更に舗装が悪いので、砂埃がひどくて目を開けていられません。車にしておけばよかったと後悔。

ホテルのロビーには、どこのお店で見かける中国系の神棚。ここの物は色合いも美しく立派です。

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日本のように高所に祀られるものもありますが、このように床に置かれるのも一般的です。

シェムリアップの街で夕食を探します。中心部の一角なので、すぐに繁華街に入りますが、遺跡を見にきた事を忘れてしまうぐらいの喧騒です。夜が深まるにつれてすごい人混みになります。

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同じ場所を昼間に見直すと、夜は見えなかったカラフルな傘がぶら下がっていました。

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1/30() 【カンボジア滞在13日目】

ホテルで呼んでもらったトゥクトゥクでアンコール遺跡へ。周遊するコースを3つくらい用意しているみたいですが、最短のコースにしてもらいました。

ちなみに「アンコール・ワット」の周辺には広範囲に遺跡が点在しています。

はじめに「バンテアイ・クディ」という遺跡へ。上智大学アンコール遺跡国際調査団の看板が。ここが遺跡の初見だったせいもありますが、僕はここが一番よかったです。何よりも人が少ない。

内部にある仏像上部にカラフルな旗が。

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一人のおばあちゃんがしきりにお参りを進めていました。

次に行ったのが「タ・プローム」。トゥームレイダーのロケ地らしく、いろんな人に何度も言われました。

かなりの部分にスポアン樹木(ガジュマルの一種)が覆いかぶさっています。

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他にもいくつか遺跡を回りましたが、昼食を挟んでやっと一番巨大な「アンコール・トム」へ。

と思ったら変な場所で一旦止まります。「友達にお金を返すから」と友達を待ちます。その間に運転手の彼と小話。彼には両親がおらず、妹と2人、近郊の町で暮らしているそうです。

「アンコール・トム」はとても広大な敷地で、その中にもかなり巨大な遺跡がいくつもあります。写真ではその身体感覚が全然伝わらないので、彫刻の近景をいくつか。あまりの物量に一人の表現者として想像がまったく追いつきません。

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修復されている箇所もかなりありますが、かなりの部分が発見されたままの配置で、石が点在して立っています。写真は「ガルーダ」と思われる何かの一部。

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駆け込みで「アンコール・ワット」に到着。内部では僧侶たちが占いをしています。

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装飾の細部、自然との関係性からも、技術以上の何かを感じ、西洋の遺跡よりも心底惹かれる遺跡群でした。

わざわざ僕がいうまでもありませんが、とても1日では満足できません。

最後にお決まりの構図を一枚。

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1/31() 【カンボジア滞在14日目】

今日はカンボジアの祭日「ミアック・ボーチァ(万仏祭)」です。

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シェムリアップにあるお寺に来ました。お寺に来ておきながら、建設現場が気になってしまいました。

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製材されていない木が整然と立てられており、用途が気になります。

今更ですが、もともと暑いのが得意ではないので、日に日に疲れが溜まってきました。

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改めて遺跡を見に行こうかと迷いながらも、体力回復のために早めにプノンペンへ帰ろうかと思い、飛行場でフライトを1本早めようとトライしましたが、ギリギリ間に合いませんでした

このタイミングに空港のレストランでこのブログを書いています。

明日はSSAPで僕の「アーティスト・トーク」です。


シェムリアップのお寺の彫像、何気に破壊力あるシーンが表現されていますね。

先週末にSSAPで開催された、天心さんのトークやWSのことも気になりつつ。次回更新もお楽しみに〜!

 

S-AIR Award: 風間天心さんカンボジア滞在記②

S-AIR Award(レジデンス派遣プログラム)で、Sa Sa Art Projectsとの連携によりカンボジア・プノンペンに滞在中の風間天心さんから、滞在記第二弾が届きましたのでご紹介します。

国立博物館やパゴダ巡りなど、精力的に視察をしている模様。アーティストで僧侶でもある天心さんの眼に映る、寺院とその周辺の風景をお楽しみください。

※風間さんの滞在記は随時届き次第、更新予定です。


1/22() 【カンボジア滞在5日目】

2/1SSAPで予定しているアーティスト・トークのために、通訳を紹介してもらいました。その後、僕の世話役をしてくれているDara にモバイルショップへ連れていってもらい、カンボジアでの電話番号を取得。

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帰りに「独立記念塔」へ。1958年にフランスからの独立を記念して建てられたもの。

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その隣にはノロドム・シハヌーク前国王の像。

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動乱期に2度、王、首相となり、大統領にもなった。

いくつかのリエル紙幣に肖像が描かれています。

1/23() 【カンボジア滞在6日目】

iPhoneに入れたアプリ「PassApp Taxi」でトゥクトゥクを呼び、国立博物館へ。道で声をかけてくる流しに乗ると倍くらいボッタクられたりするので、ちゃんと距離計算してくれて安心です。

博物館は「プレ・アンコール期」「アンコール期」「ポスト・アンコール期」の3セクションに分かれています。造形的側面からも歴史的側面からも充実した内容です。

館内は撮影禁止なので、入口にある「ガルーダ像」のみご覧ください。

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ガルーダはインド神話に登場する架空の動物で、日本でいう「天狗」。最近なら「鳥人」です。

日本でいう修学旅行生みたいな集団にぶつかりました。

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若い僧侶たちもチラホラ見かけます。

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仏像の歴史を勉強しにきているのか、仏像を拝みに来ているのか判断が難しいところですが、たぶん前者です。ガイドに案内されていたり、写真を撮ったり、たまに携帯で話したりしています。

博物館なので当たり前の行為なのですが、オレンジの僧衣だと気になってしまいます。「博物館・美術館で鑑賞する仏像」と「お寺で拝む仏像」のちがい。これは日本でも同様に起こりうるギャップです。

博物館の隣には国立芸術大学があり、その横には絵画などを売る店が並んでいます。

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古い佇まいのお店にはよく、中国由来と思われる漢字が書かれた「神棚」らしきものがあります。ここのお店にも絵画に埋もれて2つあります。奥の右上と真中下。

1/24() 【カンボジア滞在7日目】

今日はカンボジアの「Buddha’s Day」です。「満月、上弦、下弦、新月」のタイミングで月に4回あるようです。

プノンペンの名前の由来になっている「ワット・プノン」へ。

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「ワット」はお寺全体、「パゴダ」は仏塔。(日本では「五重の塔」など)のことを指しますが、みんなお寺のことを「パゴダ」と呼んでいる気がします。

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内部はそれほど広くありませんが、装飾が美しく、「プンピアット」という打楽器の合奏も相まって、日本のお寺とは少し違った趣があります。祭壇の前にはひっきりなしに人が来て、合掌した状態の手に線香を持ち、熱心にお祈りをしています。

そこから程近い「セントラルマーケット」へ。プノンペンには沢山のマーケットがありますが、このセントラルマーケットを中心にして町が広がっています。

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大きな建造物では装飾品が、周辺では衣類や食品などが売られています。

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全体を覆い尽くす「緑のネット」が屋根代わりになっていますが、カンボジアでは工事現場や建築用ネットにも全て同じ緑のネットが使用されています。

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夜はSSAPのスタッフに誘われて「フレンチ・インスティチュート(Institut Francais-Cambodge)」へ映画の上映会に行きました。

ここでは毎日のように各種イベントが行われており、今週はカンボジア映画週間だそうです。今日の上映会は「Golden Slumbers」という映画で、若干34歳のDavy Chou」監督による2011年の作品。彼の祖父は有名な映画プロデューサーだったそうです。

1960(初のカンボジア映画)1975(クメール・ルージュの到着)の間に制作された400本の映画は、現在30本しか残っていないそうです。

クメール語からフランス語への翻訳なので、内容は正直よくわかりませんでしたが、残念。

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1/25() 【カンボジア滞在8日目】

先日のトークで知り合った日本人の「Poco」さんに案内してもらい、プノンペンのパゴダ巡り。

最初のお寺は「Wat Thann」。入口付近では、障害者が工芸品などを制作しています。こちらのお寺では、僧侶だけでなく、寺男や様々な職種の人たちが敷地内で生活しています。

食堂に入ると机が並んでおり、ここで僧侶が食事をするそうです。

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僧侶の食事はいわゆるお布施で、僧侶が食べ終わると今度は、家や仕事のない貧しい人たちが食べるようになっています。

このパゴダでは、たくさんの僧侶が生活しており、あらゆるところに僧衣が掛けられています。

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次は「Wat Preahyouvong」。入口には沢山の神棚が並んでいます。

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これは家の中にではなく、家の前に置くものです。大抵は黄色や金色をしていますが、大きさや装飾、色合いも様々。

すぐそばで、女性が色塗りの作業をしていました。他の場所でも女性がお寺の装飾を作っていました。

ここのお寺の本堂に辿り着くまでには、狭い路地が入り組んでおり、沢山の家が並んでいます。

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それぞれ簡単な食材やお菓子、雑貨などを売っており、このお寺の周辺で一つの町ができています。

3つめは「Wat Botum」。ここはかなり大きなお寺です。建物も大きなものが沢山建っています。その中でも特に広いホールのような場所へ。

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金色に輝く正面の仏像と、天井一面に描かれた絵にも圧倒される空間でした。ここはかなり大きな儀式が行われる場所のようです。

最後に訪れたのが「Wat Ounalom」このお寺では、仏教だけでなく、ヒンドゥー教や様々な文化の影響を受けたもので溢れています。裏手にはカンボジアで亡くなった日本人2名のお墓がありました。

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一人はボランティア活動家、一人はジャーナリストです。いずれも「クメール・ルージュ」時代に亡くなっています。

1/26() 【カンボジア滞在9日目】

何度も近くを通っていましたが、やっと「王宮」の中へ。

今日は王様がいないので、中へ入れる場所が多くありました。英語ガイドに案内されて、「王宮」と、その隣にある王室の仏教行事が行なわれてきた場所「シルバーパゴダ」を見学しました。

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シルバーパゴダの名前の由来は、床一面に銀のタイルが敷き詰められているからです。

カンボジア人の大半は仏教徒ですが、王室では今も「仏教」と「ヒンドゥー教」両方の儀式があり、それぞれの衣装や道具も同様に揃っているそうです。

シルバーパゴダの壁面には360度、壁画が描かれており、多くの部分が風雨による侵食を受けています。

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少しずつ修復し続けているのですが、修復費用が追いついていないそうです。

夜は国立博物館で毎晩行われている「プラエ・パカア」を鑑賞。

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民間の芸術団体「カンボジアン・リビング・アーツ」による様々な伝統舞踊が見られるショーです。

この団体のアーティストたちも、もともとSSAPがあった「ホワイトビルディング」にいたそうです。「ホワイトビルディング」については後ほど改めて紹介します。


※寺町の雰囲気は、日本と似た印象を受けますね。次回更新もお楽しみに〜。

S-AIR Award: 風間天心さんカンボジア滞在記①

S-AIR Award(レジデンス派遣プログラム)で、Sa Sa Art Projectsとの連携によりカンボジア・プノンペンに滞在中の風間天心さんから、滞在記が届きましたのでご紹介します。

※風間さんの滞在記は随時届き次第、更新予定です。


1/18() 【カンボジア滞在1日目】

プノンペン国際空港で直接VISAを取得して、無事入国できました。僕の滞在先はカンボジアの首都であるプノンペン市内にあります。

空港へ迎えに来てくれた El Leng と共に「トゥクトゥク」で滞在先のSa Sa Art Projects(以後SSAPに省略)」へ。

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SSAPでは、常駐している「Dara」と「Lyna」が迎えてくれ、軽く施設を案内してくれました。

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僕にはベッドルームとスタジオが与えられ、他にはギャラリースペースや事務所があります。

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SSAPのスタッフやアーティストらと一緒に夕食へ。いきなりバイクのニケツです 笑。こちらには信号があまりなくて、交差点では、ほとんど「勘」で譲り合っています。

カンボジア料理を堪能して、本日は就寝。

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さすがに雪国(-10)から南国(33)への移動は体にこたえます

1/19() 【カンボジア滞在2日目】

少し疲れが出てきたので、スタジオで荷物の整理をしてから、近場を歩いてまわりました。町を歩いてすぐに気になったのが「電線」の異常な重複。

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そして道には「歩道」という存在がありません。みんな移動はバイク(2~3人のり)車のみで、歩いている人は皆無です。むしろ歩行者が車の邪魔になっている気がしてきます。

10分に一度の確率で、「トゥクトゥク」や「普通のバイクに乗っているおっさん」に「乗ろうぜ!」と声をかけられます。

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*トゥクトゥク:三輪式のタクシー。カンボジアではバイク後部に客車を接続したタイプも。

とにかく全ての距離が近い。身体的にも、精神的にも。多くの場所が舗装されていないので、境界線が曖昧です。

そのため、人バイク動物、全てが接触スレスレで動いている感じ。行き交う人どうしの境界線もすごく曖昧で、こちらが距離をはかる間も無く、瞬時に親しみが生じます。

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1/20() 【カンボジア滞在3日目】

現在SSAPで展示しているタイのサウンドアーティスト「Arnont Nongyao」がワークショップを行うので、スタッフのバイク(ニケツ)に乗ってついて行きました。

ワークショップ会場はスタジオから遠く離れていて、いわゆる「郊外」の雰囲気。会場は普段、撮影に使われるスペースらしく、想像していたよりもずっと広いです。

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日用品などを使って、音とリズムを身体感覚で感じる「サウンドワークショップ」。

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ワークショップの準備中に、僕はちょっと外へ出て、あたりを歩きます。

近所の子供たちがサッカーをしてはしゃいでいたり、隣の商店のおばちゃんは、カップヌードルに黙ってお湯を注いでくれたり、市街地よりも更に親密な空気です。

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街並みの中に突然、だだっ広い空間が現れます。高いビルも時折現れますが、ほぼ未完成。全てが現在進行形で作られている最中です。

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夕方からはタイの映像作家「Pathompong Manakitsomboon」のアーティストトーク。

映像作家なので、同じくタイの映画監督「アピチャッポン」の名前が出たりして、過去の映像作品から文脈をたどるような内容が多く、アートに詳しくない観客は途中から少し退屈している様子でした。彼の作品は魅力的なので勿体ないな、と。

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夜は川辺にある店で打ち上げです。

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2人のタイ作家以外にもカンボジア外からアーティストが訪れていて、アジア周辺国のアーティストは頻繁に行き来して活動しているようです。

今夜はカンボジアへ来てはじめて日本人の方と会い、新たな情報をたくさん得ました。滞在中の活動にも広がりが出そうです。

1/21() 【カンボジア滞在4日目】

日曜日なので、イオンモールへ行きました。歩いて。どこのお店も日曜営業していますが、やはりイオンは家族連れで混雑していました。

1.9ドルショップで生活雑貨を購入。短期滞在者には非常に助かります。ちなみに現在、約「1(アメリカ)ドル 110(日本) 4000(カンボジア)リエル」。食事やタクシーなど多くの支払いは、ドルで支払ってリエルのお釣りがきます。

旧正月・春節(2月中旬)が近いので、いろんな飾りが売っていました。

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春節は中国のイメージですが、文化的には様々な形で中国との交わりを感じます。植物への強引な飾りつけはどこの国も同じですね。僕は嫌いじゃありません。

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ずっと気になっていたスタジオ向かいの派手なビルは「カラオケ」だそうです。

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ただし「KTV」という、いわばキャバクラのような営業スタイルのお店。はじめて知りましたが、いかがわしい雰囲気は十分に感じとれましたヨ。


※バイクの二人乗りで、スタッフとも一気に親しくなりそうですね!次回更新もお楽しみに〜!

送別温泉&帰国

展覧会も無事終了し、月曜日は搬出でした。

終了後は、S-AIR定番おもてなしスポットの豊平峡温泉へ。

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搬出後の温泉!最高!

カレーもしっかりいただきました。

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満足。

帰国前夜は、ちょうど二人が滞在していたさっぽろ天神山アートスタジオの定例夕食会の日だったため、送別会を兼ねてみんなで夜ご飯。

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天神山では、毎週水曜日にスタッフと滞在アーティストがこうやって食卓を囲むそうです。ステキですね。

そうして翌日、空港へ。

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エヴァ・ジェルソンとマリーン・イムは(偶然にも)共通の友達がいることや、マリーンが英語よりもフランス語の方が話せるということもあって、滞在中とても仲良しに。

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マリーンが来年パリでの個展を予定していることもあって、再会を約束。あっという間の2カ月間でしたが、札幌での滞在が今後の糧となるよう祈っております。

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本当にお疲れ様でした!またね!

 

 

アーティスト・トーク

16日(土)は、アーティスト・トークを行いました。

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この日は、会場であるなえぼのアートスタジオの入居メンバーによるオープンスタジオも実施しており、トーク終了後はそのままパーティーへ突入。

エヴァ・ジェルソンは、2月にS-AIR AwardでナントのLe Lieu Uniqueに派遣される、アーティストの高橋喜代史さん(naebono入居メンバー)と情報交換。

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実は彼がナントに滞在する間、エヴァ・ジェルソンはパリでのレジデンス中なのですが、高橋さんがナントに到着する頃に合わせて一度戻って来てくれるそう。

「私がナントのアート関係者にたくさん紹介してあげる!」とのことです。エクスチェンジならではの光景ですね。

なえぼのアートスタジオ(naebono)には、S-AIRのようなアーティスト・イン・レジデンスを行うアートNPOの事務所のほか、ギャラリーやアーティストのスタジオ群があり、

双方にとって良い刺激となる環境であることを実感した、展覧会&オープンスタジオでした。

 

 

 

いよいよ搬入!取材!

いよいよ搬入スタートです。

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刷毛で着々とポスターを壁に貼っていくエヴァ・ジェルソン。

こちらはマリーン・イム。

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会場となるnaebonoの展示スペースは、いかんせん元倉庫で断熱一切なし。

ストーブを2台つけても外と変わらぬ寒さの中、時折暖をとりながら順調に作業は進み、

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ひと段落したところに、北海道新聞の取材も。

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S-AIRの活動も含めて、1時間近くかけて丁寧に取材してくださいました。ありがとうございます!

展覧会は明日13日(水)17時から。週末は13時〜20時のオープンで、naebonoのオープンスタジオも同時開催です。

皆様のお越しをお待ちしております。

 

打ち合わせと交流!

秋期レジデンスプログラムで滞在中のアーティスト、エヴァ・ジェルソンとマリーン・イム。展覧会に向けて、スタッフとの打ち合わせを重ねます。

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制作が本格化すると、ひたすらスタジオにこもりがちになるので、人と食卓を囲む時間はとても大切。

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↑北国の冬の定番、お鍋。

滞在しているさっぽろ天神山アートスタジオの定例夕食会。

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理事(奥に写ってる方)のご自宅にお呼ばれしてのご飯会も。

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カニは食べに行ったのかな?

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いよいよ二人は、明日から搬入です!