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S-AIR Award:小林知世さんポートランド滞在記①

S-AIR Award(レジデンス派遣プログラム)で、End of Summerとの連携により、札幌の姉妹都市であるポートランドに滞在中の小林知世さんから滞在記が届きましたので、ご紹介します。

※小林さんの滞在記は随時届き次第、更新予定です。


8/1 【1日目】

新千歳羽田サンフランシスコポートランド 移動日。

七月末までの正社員生活を終えて、いよいよポートランドへの出発です。この日が来るまで自分でも信じられませんでした。乗り継ぎ時間が1時間というタイトなスケジュールなのに、入国審査でレジデンスの詳しい説明を求められ早速飛行機を逃すトラブル

幸いすぐ後の便に振り替えてもらえたため、他の場所から乗り継いだレジデンスのメンバーとほぼ同時刻にポートランドで合流できました。

寝泊まりはチャイナタウンにあるソサエティホテルで、制作は車で10分ほどの場所にあるYU(イエールユニオン)で、という生活です。初日は主催のマットにホテルまで送っていただいて、メンバー6人でお勧めしてもらった中華料理屋で夕食をとりました。

時差でほぼ徹夜状態だったこともあり早めに就寝しました。

8/2 【2日目】

10時にYUに向かい、施設の説明を受けます。

私たちが使えるスタジオの他に広い展示室、キッチン、木工室、レコーディングスタジオ、プリントショップ、コーヒーの焙煎室など様々な施設が入っています。スタッフのお子さんなのか小さいこどもも絨毯に寝そべっていたり、気持ちのいい空間です。

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夕方からはホテルから徒歩圏内のギャラリーを見学しました。平日にもかかわらず人が多いです。はしごできる距離にギャラリーが密集していて、この街の規模に対してこの数、見やすさ、いいなと感じました。

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いくつかギャラリーを回った後はstudioJでウェルカムディナーでした。体験中心のこのレジデンスの概要を改めてマットから聞き、それぞれの好きな作家や作品について話したり、どうやってEOSを知ったか話したり、一ヶ月のレジデンスのはじまりを感じた1日でした。(私にとっては英語のできなさを痛感する1日でもありました…)

8/3 【3日目】

最低限必要な画材の買い出しへ。画材は日本とそう変わらない値段で、税金がないことを考えると少し高めかもしれません。ジャンクショップが特に面白く、ゴミ同然のガラクタが山のように売られていて制作する立場から見ると宝の山でした。

夕方、昨日とはまた違う場所にあるsleepy hollowというギャラリーのオープニングにお邪魔しました。ギャラリーの床にもペイントがされています!

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8/4 【4日目】

朝少し時間があったので、ホテル側の橋の下で毎週やっているマーケットへ。手作りのアクセサリーや食べ物の屋台が並び、地元の人たちで賑わっていました。

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お昼からはPICAギャラリーにグループショーを見に行きます。蛇をキーワードにしていて、コンセプトの扱い方がユニークで面白い展示でした。

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8/5 【5日目】

夕方まで自由行動で、レコードショップを目的地にして5時間ほど街を歩きました。メインの通りから外れて住宅地なども散策したので、いろいろな面を見ることができたかなと思います。制作のヒントを見つけられたかなと思える時間になりました。

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夕方、郊外にあるChicken coop contemporary というギャラリーへ。ここはアトリエスペースと居住スペース、ギャラリー、畑が一緒になった場所で、なんとギャラリーにはニワトリがいます。展示もその場所性などをテーマにしたものが行われるそうです。

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8/6 【6日目】

Oregon Coastへ。太平洋を見たのは初めてでした。

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Chicken coop contemporaryは、ポートランドっぽいスペースですね!最後は「End of Summer」という名前を体現するかのような、海辺の写真で締めとなりました。

では、次回更新もお楽しみに〜!

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S-AIR AWARD: ポートランドへの派遣作家決定

平成30年度S-AIR AWARD アメリカ合衆国ポートランドEnd of Summerへの派遣は、下記のアーティストに決定となりました。ご応募いただいた皆様、ありがとうございました。

小林知世
Chisei Kobayashi

 

■End of Summer より、小林さん選出にあたってのコメント

小林さんは、アーティストとしての経歴はまだ始まったばかりだが、彼女が描くひとつひとつの絵画作品が、これまでの画家たちが挑んできたことに頼るだけではなく、自分なりの絵画のアプローチを探しているような、実験的な感性を持っているように感じた。同時に、総体的に形式的一貫性があり、美術表現を理解し、方向性もしっかりと持っている。方向性をしっかり持ちながらも、制作の方法に関しては実験的であるという、バランスがある。申請書には、自分の活動の外の世界にも興味を持っているように見受けられた。小林さんは、アート作品と鑑賞者のつながり、アーティストとコミュニティとの関係、またそれが札幌と国内のほかの地域、そしてアメリカとどう異なるのかを探ることに興味を持っているように見受けられた。

 

※今回ご応募くださった皆様、今後も海外でのレジデンスの機会を可能な限りつくって参りたいと思いますので、その際は是非またご応募いただけましたら幸いです。ありがとうございました。

※応募終了 ポートランドでのレジデンシー参加アーティスト募集(札幌市拠点の方対象)

※この応募は締め切りました

NPO法人S-AIRでは、End of Summerとの連携により、札幌の姉妹都市であるポートランドでのレジデンシーへの参加アーティストを募集します。

◆応募締切 6/22(金)
最終選考で選ばれた方には6/29(金)までにご連絡する予定です。

◆滞在期間・条件
2018年8月1日〜31日(4週間)
・航空賃、宿泊スペース、スタジオ・スペースが提供されます。
・基本的に生活費や材料費等は自己負担となります。
・ポートランドに到着する前までに、旅行保険に加入することが必要です。

◆参加資格
・札幌市内を拠点とするアーティスト(美術を学ぶ学生も可)
・スタジオに籠もって制作するのではなく、積極的にポートランドの地元のコミュニティーと交流することに関心があり、自立して活動できる方。
・帰国後に札幌市内で報告会を行っていただきます。

◆選考のポイント
ポートランドの地元のコミュニティーと積極的に交流し、自立して活動できること。作風や活動はどのようなかたちでもでも構いませんが、一番優先されるのは、批評的に関心を持っていることや野心ある意図を持っているかということです。

◆応募方法
すべての書類(A4)をひとつのPDFにまとめて、無料のオンラインサーバー等を利用し、書類を送信してください。書類提出は、英語でも日本語でも構いません。
(ひとつのPDF書類としての提出が難しい場合は、わかりやすく書類をまとめ、zip形式でひとつのファイルとして圧縮して送信してください。)

プログラムの内容については、End of Summer(EoS)のHPをよくご覧の上、ご応募ください。

(1) — 連絡先
氏名、Eメールアドレス、住所、HP・ブログ・SNS等

(2) —活動経歴
最新の活動経歴書

(3) — 作品画像・リスト
・作品画像(高解像度)6点 ※1頁につき画像1点
・上記で選んだ作品のリスト(解説を含む)
※動画の場合:ビデオファイルを、VimeoまたはYouTubeにアップロードの上、リンクをサンプルのリストに記入してください。

(4) — 自己紹介と応募の目的を記したレター (A4 2ページ以内)
応募者の経歴とこれまでの活動、応募動機・目的、「エンド・オブ・サマー」のプログラムのどのようなところに関心があるか、を明記してください。
また、今回レジデンスに参加することにより、今後この機会をどのように活用したいか、そして、計画しているプロジェクトがあれば記載してください。

◆申請先
件名「2018 S-AIR/EoS 申請書 〈ご自身の名前〉」と明記の上、下記アドレスまで申請してください。※End of Summerには直接申請しても無効となります。

submission@s-air.org

 

◆お問い合わせ
特定非営利活動法人S-AIR(エスエア)
060-0032 札幌市中央区北2条東15丁目26ー28 なえぼのアートスタジオ内2F
011-299-1883 | info@s-air.org | www.s-air.org

 

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◆関連団体について
End of Summer
http://www.end-of-summer.org/about/
オレゴン州ポートランド南西部にある「イエール・ユニオン」のコンテンポラリー・アート・センターの建物を拠点に行われる、異文化交流のアート・プログラム。毎年夏に、日本人の新進アーティストたちがポートランドに滞在し、一般公開されるレクチャーやプレゼンテーションといったイベントで構成される。

ポートランドは、日本との文化的な絆、コミュニティーに根ざした価値観、ダイナミックな芸術活動が息づく都市。コンテンポラリー・アートを通じて、アメリカの太平洋岸北西部と日本とを結び、対話を重ねていくことを目的としたプログラムを実施することで、プログラムの参加者は、レジデンシーを通し、ポートランドという環境を存分に活用し、クリエイティブな探求と国際的なつながりを養うことができる。

 

特定非営利活動法人 S-AIR
http://www.s-air.org/

NPO法人S-AIRは、民間有志中心に1999年度より北海道でアーティスト・イン・レジデンス(AIR)事業を中心に活動を開始し、2005年にNPO法人となる。レジデンス事業を通して、世界と地域をつなぎ、国内外に独自のネットワークを構築していることが評価され、2008年国際交流基金地球市民賞受賞。
これまでに、36の国や地域から96名のアーティストやキュレーターを招へい、滞在制作のサポートを行うほか、2006年からは「S-AIR AWARD(制作活動助成プログラム)」として連携団体への派遣事業を開始し、2017年度までに計17名のアーティストの派遣実績がある。