S-AIR Award: 高橋喜代史さんフランス滞在記②

S-AIR Award(レジデンス派遣プログラム)で、Le Lieu Uniqueとの連携によりフランス・ナントに滞在中の高橋喜代史さんから、滞在記第二弾が届きましたのでご紹介します。

現地の人からナントのアート情報や美味しいご飯屋さん情報を入手し、時差ボケも回復してきて、活動にエンジンがかかりつつある第二弾。どうぞお楽しみください〜。

※高橋さんの滞在記は随時届き次第、更新予定です。


また4時に目覚めてしまう、なかなか寝つけない。。。
夕方、スタジオに来訪者あり。ナントに滞在する日本人アーティストのフルウチマキコさんがパトリシアに呼ばれて会いに来てくれた。再度パトリシアに確認することなど色々と通訳してもらう。この時にも「展示は義務じゃないからね」と諭される。マキコさんからは、ナントのギャラリー、アートセンター、美味しいゴハン屋さんなどの情報をもらう。めっちゃ助かります!!と思ったら今週末から日本に一時帰国するらしい(ガーーン)
http://makikofuruichi.com/
いい絵を描きますなぁ。人柄も明るく最高。

リュ・ユニークの、奥まで見渡せない、ながーーーいオフィスもカッコいい!
ここでは、パートタイムもいれると常時40人くらいが働いているそう。

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何もない時の劇場。みんなで準備しています。

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夜はリュ・ユニークでの演劇(theatre)を見る。滞在アーティストは無料で何でも見れるとのこと。この日に見たのはVincent Macaigne(ヴァンサン・マケーニュ)の「En manqué」若い子供から年配の方まで、ものすごい人が入っていて開場前は奥が見渡せないくらい。

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人人人。。。会場は凄い人気で大変盛り上がってました。フランスの観客のノリが良い。どんな演劇かは下記サイトでトレーラーを見れます。
http://www.lelieuunique.com/evenement/en-manque/

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こんな劇場がナント駅のすぐ裏にあるってこと、中学生くらいの子供達が気軽に遊びにきて満席なこと。自由になんでもやらせる気風、建物はリノベーションした古い工場がカッコいい。なんだかどれもこれも羨ましく見えてくるのですが、外の世界を羨望してばかりいるのもアレなので、粛々と自分の持ち場のクオリティを高めるのみ。と平常心に戻るのであります。

2/8 (木)【フランス滞在4日目】

4時起き。午前中は家でデスクワーク。

昼からトラムに乗って少し遠くまで行ってみたり。

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街に戻ってきて買い物ついでに街をブラブラと散策して、気になるお店に入ったり。街中に本屋がちょこちょこあって、日本のマンガをけっこう売ってる。おもえばバンド・デシネの国でしたね。フランス(ナント)に来て感じるのは日本のものがけっこう好きそう。

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午後からスタジオで作業。スタジオのネットが繋がらなくなる。日が落ちるとスタジオが冷え込んでくるので家路につきます。スタジオをでてからの家路がまた情緒があって良い感じなんです。

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この辺、BARが多くて週末は人が大勢いて朝まで騒いだり歌うったりうるさいんですが楽しそうな声がきこえるのは嫌いじゃない。

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シャッターが降りて明かりがついているジャム屋さんの上。角の2階が我がフラットです。万が一、ナントにお越しの際は是非、遊びに来てください。

2/9 (金)【フランス滞在5日目】

6時起き!ついに4時の壁を越えた!
昼までテキストを書く作業。ひとまず送る。今やどこにいても日本の仕事ができますね。フランスではスカイプ使えないことがわかり焦ったけれども。メッセンジャーのビデオは使えます。FB便利。昼からてくてく散歩。昨日たどりつけなかった電気店に行ったり、ホームセンターに行ったり、教えてもらった美味しいお店Les 4 saisonsに行き、オススメのbo-bun(ボブン?)を食べる。


美味い!!このレタスの下に素麺みたいな短い麺がある。

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この料理食べたことないなぁ。また食べたい。日本でも人気ありそう。
僕の経験上「旧占領下(旧植民地)の料理が美味い!」のだから、旧フランス領インドシナにあたるベトナム料理も美味しいはずです。イギリス(ニュージーランドも)はインド料理、カレーがとても美味しかった。

午後からスタジオで作業。なかなか制作プランが固まらない。僕からの展示かオープンスタジオをやりたいというプランのゴーサインは、パトリシアからまだ出ない。もしかして永遠に出ないんじゃないか。まぁそれならそれで別のプランを考えるとしよう。

夜は、リュ・ユニークで始まる展覧会「Under the Sand」のオープニング!http://www.lelieuunique.com/evenement/under-the-sand/

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またもや人、人、人。ギャラリーでも美術館でもない劇場の展覧会にこんなに人が来るんだぁ!でも、ほとんどがアーティストおよびアート関係者らしく。いつも同じ顔ぶれとのこと。

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マキコさんとそのお友達。

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マキコさんにナントの美大に通う日本人の留学生みどりちゃんを紹介してもらう。来週ナントの美大を紹介してもらうことに。写真を学んでいるタイの留学生も紹介してもらう。写真や撮影が必要な時にお願いしますと頼んだら「いつでもどうぞ」といい子。アジア人はホッとするなぁ。。。

アトリエに戻ってブログの原稿を書く。夜は寒い。。。


※展示orオープンスタジオのプランの行方や、ナントの美大情報も気になりますね。次回更新もお楽しみに〜。

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リュー・イー搬入中

今回、壁の一部を淡い紫色に塗ることになり、助手のディーさんがペンキを塗りにnaebonoへ。

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上海視覚芸術学院でリューさんに学ぶ学生さんで、パブリックアートのアシスタントなどもこなすディーさんですが、地味にペンキを塗るのは初めてだそうです。

不慣れな手つきで塗っていたところ、naebono入居作家の武田浩志さんが通りがかり、

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「こう塗るといいよ〜」とアドバイス。

さらに、事前準備にちょっとした手違いがあり、水平器なしの状態で線の引き直しに苦戦していたところ、同じくnaebono入居作家の西田卓司さんが通りがかり、

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自身のレーザー水平器を持ってきてくれて、サクッと解決。

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残りのペンキ塗りまで手伝ってくれて、ディーさんも感激。

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日中共同ペンキ塗りの図。

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日付変わり。

今度は照明設置作業。

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リューさんに代わり、ディーさんが大活躍の搬入でした。

 

S-AIR Award:高橋喜代史さんフランス滞在記①

S-AIR Award(レジデンス派遣プログラム)で、Le Lieu Uniqueとの連携によりフランス・ナントに滞在中の高橋喜代史さんから、滞在記第一弾が届きましたのでご紹介します。

高橋さんが「こんな場所が世界に存在してるなんて最高っす」と絶賛するLe Lieu Uniqueとは?ぜひご一読を〜。

※高橋さんの滞在記は随時届き次第、更新予定です。


2/5 (月)【フランス滞在1日目】

朝、成田からパリへ。
飛行機内で映画を4本も観てしまう。2回目となる「ブレードランナー2046」は劇場で見たときよりも今回の方がよりじんわりきた。パリからナントへTGVというフランス国鉄の高速鉄道で移動。鉄オタじゃないけどわりと電車好き。ナント駅に到着したのは夜10時。

駅に受け入れ先le lieu unique (リュ・ユニーク)のhead of the exhibitionのPatricia Buck(パトリシア)が迎えにきてくれていたので、トラムに乗ってフラットまで。ナント駅から2駅の街の中心地にフラットがある超・好立地。

フラットは、ダイニング&キッチン、シャワー室&トイレ、ベッドルームと、広い!綺麗!北アイルランドでカナダ人、ニュージーランドはアメリカ人との同居だったのだけど、今回は1人暮らし。ちと淋しいな。

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フラットに用意されていたウェルカムフード。こんなに用意してくれるなんて!感謝(驚)
トラムに乗る時もスッとチケットを出してくれたりと気が利いてます。ありがたい。

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明日の14時に、リュ・ユニークでパトリシアと待ち合わせてバイバイ。今日はくたくたなので、どこへも行かずフランスパンをかじって寝ます。スープが美味い!

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ベッドルームからの眺め。チラチラと雪が降ってます。ナント意外に寒いです。

Bonne nuit (おやすみなさーい)

2/6 (火)【フランス滞在2日目】

時差ぼけで朝4時に目覚めてしまう。そこからまったく眠れないのでベッドで読書。

午前中から街をぶらぶら歩いて、気になったお店に入ってホットドッグを注文するとなかなか美味しい。メインはホットドッグの店ではなく、Suppliって食べ物なんけど、これなんだろう?コロッケ?滞在中にも一度確かめに行こう。チェーン店ぽい。

http://supplifactory.com/

14時にリュ・ユニークに到着。

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元ビスケット工場を劇場にリノベ。

パトリシアに館内を案内してもらうのですが、、、ここ凄いっす。こんな場所が世界に存在してるなんて最高っすね。ここにいると守られたシェルターにいる感じ。

エントランスのカレンダー。斜め線は終わった日。2月だけでも、このイベント数!

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毎日、何かしらやってる感じ。常に動いている巨大な生き物みたい。

ハードにお金かけてダサい建物つくるけど、年々減少していく少ない予算で企画をやらざるをえないcool japanの文化施設とは大きく違うなぁ。人やアイデアや知恵にお金をかけている感じがして好感が持てる。

カッコよいBARでも、ほぼ毎晩イベントやDJが入って夜中まで賑やか。昼間もけっこうお客さんがいる感じ。この空間の伸びやかな気持ちよさ。さらに奥には巨大なレストランもある。

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チケット販売所、インフォメーション

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ライブラリー  本屋さん、zineも売ってる。

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グランドアトリエ  展示やショーをここで行う。

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バックヤード

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キャストの通路、控え室

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左のメガネさんがパトリシア。ナントのアートシーンでは重要人物とのこと。

金曜日から始まる展示の設営中。フレンチアーティスト6名のグループ展。

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カンファレンスルーム

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イベントスペース、リハーサルスタジオ  土曜日にここでライブがある。

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展望台、屋上

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そして、今回の僕のスタジオがこちらです。

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変わった場所にある。上から見るとこんな感じ。

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今後のスケジュールについてパトリシアと相談。渡欧前から聞かれもしなかったし、特に明記されていなかった展示について。

「展示は義務ではない、いることや考えることが重要なのだから」というヨーロピアンな回答。う~ん、でも僕は何かしらやりたいので、ディレクターに相談してくれと。平行線。

この先どうなることやら。。。まずは必要な機材リストを出すということで話は一旦落ちついた。

夜はフラットの真横にあるケバブ屋でテイクアウト。近いし、美味しいし、滞在中ここに通っちゃいそうだな。


※こんな充実のウェルカムフードは見たことない!というスタッフのホスピタリティに始まり、Le Lieu Unique、素敵なところですね。

次回更新もお楽しみに〜。

リュー・イーの滞在制作

リュー・イーが滞在中に制作しているのは、2015年から取り組んでいるMobile Phone Drawings」シリーズ。日常の体験や暮らしを、絵画という形で11枚スマートフォン上で作品化するプロジェクトです。

天神山での大風呂敷滑りや

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アーティストで、S-AIRの理事でもある川上りえさんのアトリエ訪問

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からの望来の海

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モエレ沼

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小樽市立美術館で市原有徳さんの展示を見たり

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港にも行って

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こういった出来事がMobile Phone Drawings」として、「WeChat」(中国のSNS)に投稿されていきます。

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上から2番目に、大風呂敷滑りの絵が投稿されていますね。中国の人たちから、連日多くの反応をもらっているようです。

16日からの成果発表展では、このMobile Phone Drawings」シリーズを和紙に印刷したものが展示されます。

今日は事務所で助手のディーさんと共に作業。

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リュー・イーが体験して、想像した、札幌の景色の数々に、ぜひ会いに来てください。

どうぞお楽しみに!

S-AIR冬期レジデンスプログラム滞在制作成果発表「刘毅(リュー・イー)展覧会 “S-NOW”」 のお知らせ

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S-AIR冬期レジデンスプログラムでは、上海office339との連携により、リュー・イーを招へいします。大学でパブリックアートを教えるリュー・イーは、パブリックな場、自らの身体、インスタレーション等を通して、他者とのコミュニケーションのさまざまなあり方を探りながら、幅広い領域で活動しています。本展、そしてアーティストトークでは、約1カ月に渡る札幌での滞在制作の成果を発表します。17日のアーティスト・トークの後に交流会も予定しておりますので、皆様のお越しをお待ちしております。

※チラシダウンロードはこちらから。

S-AIR冬期レジデンスプログラム滞在制作成果発表「刘毅(リュー・イー)展覧会 “S-NOW”」

2018年2月16日(金)~18日(日)

●開館時間:13時~20時 ★入場無料

●関連イベント:2月17日(土)17時~ アーティスト・トーク(トーク終了後、交流会)

●会場:なえぼのアートスタジオ / naebono 1F(札幌市中央区北2条東15丁目26-28)

●プロフィール

リュー・イー(毅)| Liu Yi

アート、デザイン、教育、プロモーションの分野で活動する。上海視覚芸術学院パブリックアート学科の主任教員、上海デザイナー協会ディレクター、61CREATIVEスタジオの設立者でもある。パブリックアート、マルチメディア、インスタレーション、立体作品そして家具や視覚デザインまで、様々な分野に渡った活動を行い、作品は世界中のアートやデザインの展覧会で紹介されている。2010年上海万博センターでのスカルプチャーデザイン・プロジェクトのエグゼクティブ・ディレクター、2013年北欧・中国アートフェスティバルのシニア・コンサルタント、デザイン上海「Shanghai: Re-design」エグゼクティブ・キュレーター、照明フェスティバル2015「Lumiére China」キュレーター、2016年上海アート&デザイン展「Design Fuelling Station」と「Local Design Beat」キュレーター、上海プロジェクトにおけるパブリック・アート研究員を務める。http://www.61creative.com

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Hey Human, 2017
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Museum on the Wall (Shanghai Institute of Visual Art Project), 2012
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Portrait, 2001
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Bodybuilding Competition with Lion, 2009

Photographs: Courtesy of the Artist

連携団体>office339(上海)

中国・上海を拠点に、文化・エンターテイメントに特化したプロデュース会社。2006年に鳥本健太(CEO)によって設立され、以後、現代アートを軸に領域を横断し文化的価値を創造するプロジェクトをアジア地域で実施している。
2013年より「山下智博」をプロデュースし、中国でのオンライン動画コンテンツの制作・配信を開始。娯楽番組「绅士大概一分钟」やネットドラマ「日本屌丝」などを成功させ、中国の若者から熱狂的な支持を得る。
日本・中国の多様な才能を巻き込みながら、リアルからネット、アートからエンターテイメントまで、強いオリジナリティを持った表現を追求する。

http://www.office339.jp

S-AIR Exchange Programme 2017 冬期プログラム
主催 特定非営利活動法人S-AIR
助成 平成29年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業
札幌市さぽーとほっと基金助成事業
協力 office339  さっぽろ天神山アートスタジオ  なえぼのアートスタジオ

S-AIR Award: 風間天心さんカンボジア滞在記③

S-AIR Award(レジデンス派遣プログラム)で、Sa Sa Art Projectsとの連携によりカンボジア・プノンペンに滞在中の風間天心さんから、滞在記第三弾が届きましたのでご紹介します。

SSAPと、自身のスタジオがある札幌の「naebonoアートスタジオ」との比較、アンコール遺跡の物量に圧倒される様など、今回も盛りだくさんです。

※風間さんの滞在記は随時届き次第、更新予定です。


1/27() 【カンボジア滞在10日目】

僕が滞在している間、SSAPではずっと展覧会が行われています。と言っても日曜~火曜は休廊ですが。

先日サウンドワークショップを行っていた「Arnont Nangyao」の個展です。

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Khvay Loeung」というユニークなお爺ちゃんを追いかけていて、ワークショップもこのお爺ちゃんと共に行なっていました。

実はSSAPから歩いて5分ほどの距離に「トゥール・スレン博物館」があります。かの「*クメール・ルージュ」によって多くの人間が収容・尋問された結果、殺害された刑務所(Security Office 21)です。

刑務所として利用される前は高校だったため、建物の作りと使用方法にかなりのギャップを感じさせられます。実際に使用された拷問器具など、かなり生々しい状態で保持されています。

SSAPには僕以外にも常に1~2人が寝泊まりしていますが、帰っても誰もいない夜があります。

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真っ暗な共有スペースにうっすらと葉陰が落ちます。このすぐそばにトゥール・スレンがある事を思い出すと当時の状況や服役者に思いを馳せてしまいます。

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*「クメール・ルージュ」とは、「ポル・ポト」を中心とした政治勢力、武装組織。活動期間は1968-1996年。プノンペンなどの大都市を占領し、市民を農村へ強制移住させて強制労働(農業)を強いる。学校や病院を閉鎖し、貨幣を廃止し、宗教を禁止し、富裕層・各種専門家・知識人階級とその関係者らを大量殺戮した。

1/28() 【カンボジア滞在11日目】

滞在中に開催するイベントの準備が進んできており、外に出られる時間が少なくなって来ました。

先日SSAPのメンバーとランチを行なった際の写真です。

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彼らはおおよそ僕と同じくらいの年代のアーティスト達で、週に一度くらいは必ず集まってミーティングを行なっています。

写真左から、LIM Sokchanlina(SSAP共同創設者) VUTH Lyno(アートディレクター、SSAP共同創設者)KOURN Lyna(公式プログラムコーディネーター)Sosoth Sovankong(インターン、SSAPに寝泊まり)Sokleng Launh(テクニカルアシスタント、空港へ迎えに来た)KONG Dara(滞在者コーディネーター、僕の世話係)Arnont Nangyao(現在展示中のタイのアーティスト、SSAPのスタッフではないが滞在経験もあり皆と仲が良い)KHVAY Samnang(SSAP共同創設者)。

昨年から札幌でスタートした「naebonoアートスタジオ」も同世代のアーティスト達が運営しています。両者は「作家個別のスタジオが主軸」と「作家の交流や企画が主軸」など、いくつかの点で違いがありますが、二つのグループを比較してみると、それぞれのメリットや課題が見えてくる気がします。

せっかくなので、ここでカンボジアの料理を紹介。(この時食べた料理ではありません)

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蓮を使ったサラダ。蓮は料理だけでなく、祭壇に供えたり様々なタイミングでみかける存在です。

「アモック」という茶碗蒸しのような料理。

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店によって違いはありますが、味も食感も日本人好みの料理です。

1/29() 【カンボジア滞在12日目】

忙しくなる前に、急遽アンコール遺跡へ行くことに決めました。早速、飛行機とホテルを予約。

夜にシェムリアップ空港に到着し、トゥクトゥクでホテルまで。プノンペンに比べると更に舗装が悪いので、砂埃がひどくて目を開けていられません。車にしておけばよかったと後悔。

ホテルのロビーには、どこのお店で見かける中国系の神棚。ここの物は色合いも美しく立派です。

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日本のように高所に祀られるものもありますが、このように床に置かれるのも一般的です。

シェムリアップの街で夕食を探します。中心部の一角なので、すぐに繁華街に入りますが、遺跡を見にきた事を忘れてしまうぐらいの喧騒です。夜が深まるにつれてすごい人混みになります。

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同じ場所を昼間に見直すと、夜は見えなかったカラフルな傘がぶら下がっていました。

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1/30() 【カンボジア滞在13日目】

ホテルで呼んでもらったトゥクトゥクでアンコール遺跡へ。周遊するコースを3つくらい用意しているみたいですが、最短のコースにしてもらいました。

ちなみに「アンコール・ワット」の周辺には広範囲に遺跡が点在しています。

はじめに「バンテアイ・クディ」という遺跡へ。上智大学アンコール遺跡国際調査団の看板が。ここが遺跡の初見だったせいもありますが、僕はここが一番よかったです。何よりも人が少ない。

内部にある仏像上部にカラフルな旗が。

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一人のおばあちゃんがしきりにお参りを進めていました。

次に行ったのが「タ・プローム」。トゥームレイダーのロケ地らしく、いろんな人に何度も言われました。

かなりの部分にスポアン樹木(ガジュマルの一種)が覆いかぶさっています。

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他にもいくつか遺跡を回りましたが、昼食を挟んでやっと一番巨大な「アンコール・トム」へ。

と思ったら変な場所で一旦止まります。「友達にお金を返すから」と友達を待ちます。その間に運転手の彼と小話。彼には両親がおらず、妹と2人、近郊の町で暮らしているそうです。

「アンコール・トム」はとても広大な敷地で、その中にもかなり巨大な遺跡がいくつもあります。写真ではその身体感覚が全然伝わらないので、彫刻の近景をいくつか。あまりの物量に一人の表現者として想像がまったく追いつきません。

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修復されている箇所もかなりありますが、かなりの部分が発見されたままの配置で、石が点在して立っています。写真は「ガルーダ」と思われる何かの一部。

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駆け込みで「アンコール・ワット」に到着。内部では僧侶たちが占いをしています。

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装飾の細部、自然との関係性からも、技術以上の何かを感じ、西洋の遺跡よりも心底惹かれる遺跡群でした。

わざわざ僕がいうまでもありませんが、とても1日では満足できません。

最後にお決まりの構図を一枚。

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1/31() 【カンボジア滞在14日目】

今日はカンボジアの祭日「ミアック・ボーチァ(万仏祭)」です。

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シェムリアップにあるお寺に来ました。お寺に来ておきながら、建設現場が気になってしまいました。

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製材されていない木が整然と立てられており、用途が気になります。

今更ですが、もともと暑いのが得意ではないので、日に日に疲れが溜まってきました。

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改めて遺跡を見に行こうかと迷いながらも、体力回復のために早めにプノンペンへ帰ろうかと思い、飛行場でフライトを1本早めようとトライしましたが、ギリギリ間に合いませんでした

このタイミングに空港のレストランでこのブログを書いています。

明日はSSAPで僕の「アーティスト・トーク」です。


シェムリアップのお寺の彫像、何気に破壊力あるシーンが表現されていますね。

先週末にSSAPで開催された、天心さんのトークやWSのことも気になりつつ。次回更新もお楽しみに〜!

 

大学でのレクチャー

昨日は北海道教育大学岩見沢校にて、リュー・イーがレクチャーを行いました。

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中国のアート事情や、自身のこれまでの活動を紹介。

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リュー・イーはパブリック・アートを多く手がけており、公共における作品のあり方など、アートプロジェクトの運営などをちょうど学んでいる学生たちにとって、刺激となる時間になったようです。

レクチャー終了後は、いくつかの研究室を視察。

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リュー・イーが撮ってた写真から。こういう光景に目がとまるものなのですね。

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最後はスポーツ学科の先生とも交流。

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自身も上海の美大で教えていることもあり、学生や先生方との話から得るものが多かった様子。

ちょっとした遠出でしたが、リューさん、お疲れ様でした。

 

S-AIR Award: 風間天心さんカンボジア滞在記②

S-AIR Award(レジデンス派遣プログラム)で、Sa Sa Art Projectsとの連携によりカンボジア・プノンペンに滞在中の風間天心さんから、滞在記第二弾が届きましたのでご紹介します。

国立博物館やパゴダ巡りなど、精力的に視察をしている模様。アーティストで僧侶でもある天心さんの眼に映る、寺院とその周辺の風景をお楽しみください。

※風間さんの滞在記は随時届き次第、更新予定です。


1/22() 【カンボジア滞在5日目】

2/1SSAPで予定しているアーティスト・トークのために、通訳を紹介してもらいました。その後、僕の世話役をしてくれているDara にモバイルショップへ連れていってもらい、カンボジアでの電話番号を取得。

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帰りに「独立記念塔」へ。1958年にフランスからの独立を記念して建てられたもの。

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その隣にはノロドム・シハヌーク前国王の像。

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動乱期に2度、王、首相となり、大統領にもなった。

いくつかのリエル紙幣に肖像が描かれています。

1/23() 【カンボジア滞在6日目】

iPhoneに入れたアプリ「PassApp Taxi」でトゥクトゥクを呼び、国立博物館へ。道で声をかけてくる流しに乗ると倍くらいボッタクられたりするので、ちゃんと距離計算してくれて安心です。

博物館は「プレ・アンコール期」「アンコール期」「ポスト・アンコール期」の3セクションに分かれています。造形的側面からも歴史的側面からも充実した内容です。

館内は撮影禁止なので、入口にある「ガルーダ像」のみご覧ください。

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ガルーダはインド神話に登場する架空の動物で、日本でいう「天狗」。最近なら「鳥人」です。

日本でいう修学旅行生みたいな集団にぶつかりました。

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若い僧侶たちもチラホラ見かけます。

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仏像の歴史を勉強しにきているのか、仏像を拝みに来ているのか判断が難しいところですが、たぶん前者です。ガイドに案内されていたり、写真を撮ったり、たまに携帯で話したりしています。

博物館なので当たり前の行為なのですが、オレンジの僧衣だと気になってしまいます。「博物館・美術館で鑑賞する仏像」と「お寺で拝む仏像」のちがい。これは日本でも同様に起こりうるギャップです。

博物館の隣には国立芸術大学があり、その横には絵画などを売る店が並んでいます。

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古い佇まいのお店にはよく、中国由来と思われる漢字が書かれた「神棚」らしきものがあります。ここのお店にも絵画に埋もれて2つあります。奥の右上と真中下。

1/24() 【カンボジア滞在7日目】

今日はカンボジアの「Buddha’s Day」です。「満月、上弦、下弦、新月」のタイミングで月に4回あるようです。

プノンペンの名前の由来になっている「ワット・プノン」へ。

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「ワット」はお寺全体、「パゴダ」は仏塔。(日本では「五重の塔」など)のことを指しますが、みんなお寺のことを「パゴダ」と呼んでいる気がします。

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内部はそれほど広くありませんが、装飾が美しく、「プンピアット」という打楽器の合奏も相まって、日本のお寺とは少し違った趣があります。祭壇の前にはひっきりなしに人が来て、合掌した状態の手に線香を持ち、熱心にお祈りをしています。

そこから程近い「セントラルマーケット」へ。プノンペンには沢山のマーケットがありますが、このセントラルマーケットを中心にして町が広がっています。

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大きな建造物では装飾品が、周辺では衣類や食品などが売られています。

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全体を覆い尽くす「緑のネット」が屋根代わりになっていますが、カンボジアでは工事現場や建築用ネットにも全て同じ緑のネットが使用されています。

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夜はSSAPのスタッフに誘われて「フレンチ・インスティチュート(Institut Francais-Cambodge)」へ映画の上映会に行きました。

ここでは毎日のように各種イベントが行われており、今週はカンボジア映画週間だそうです。今日の上映会は「Golden Slumbers」という映画で、若干34歳のDavy Chou」監督による2011年の作品。彼の祖父は有名な映画プロデューサーだったそうです。

1960(初のカンボジア映画)1975(クメール・ルージュの到着)の間に制作された400本の映画は、現在30本しか残っていないそうです。

クメール語からフランス語への翻訳なので、内容は正直よくわかりませんでしたが、残念。

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1/25() 【カンボジア滞在8日目】

先日のトークで知り合った日本人の「Poco」さんに案内してもらい、プノンペンのパゴダ巡り。

最初のお寺は「Wat Thann」。入口付近では、障害者が工芸品などを制作しています。こちらのお寺では、僧侶だけでなく、寺男や様々な職種の人たちが敷地内で生活しています。

食堂に入ると机が並んでおり、ここで僧侶が食事をするそうです。

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僧侶の食事はいわゆるお布施で、僧侶が食べ終わると今度は、家や仕事のない貧しい人たちが食べるようになっています。

このパゴダでは、たくさんの僧侶が生活しており、あらゆるところに僧衣が掛けられています。

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次は「Wat Preahyouvong」。入口には沢山の神棚が並んでいます。

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これは家の中にではなく、家の前に置くものです。大抵は黄色や金色をしていますが、大きさや装飾、色合いも様々。

すぐそばで、女性が色塗りの作業をしていました。他の場所でも女性がお寺の装飾を作っていました。

ここのお寺の本堂に辿り着くまでには、狭い路地が入り組んでおり、沢山の家が並んでいます。

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それぞれ簡単な食材やお菓子、雑貨などを売っており、このお寺の周辺で一つの町ができています。

3つめは「Wat Botum」。ここはかなり大きなお寺です。建物も大きなものが沢山建っています。その中でも特に広いホールのような場所へ。

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金色に輝く正面の仏像と、天井一面に描かれた絵にも圧倒される空間でした。ここはかなり大きな儀式が行われる場所のようです。

最後に訪れたのが「Wat Ounalom」このお寺では、仏教だけでなく、ヒンドゥー教や様々な文化の影響を受けたもので溢れています。裏手にはカンボジアで亡くなった日本人2名のお墓がありました。

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一人はボランティア活動家、一人はジャーナリストです。いずれも「クメール・ルージュ」時代に亡くなっています。

1/26() 【カンボジア滞在9日目】

何度も近くを通っていましたが、やっと「王宮」の中へ。

今日は王様がいないので、中へ入れる場所が多くありました。英語ガイドに案内されて、「王宮」と、その隣にある王室の仏教行事が行なわれてきた場所「シルバーパゴダ」を見学しました。

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シルバーパゴダの名前の由来は、床一面に銀のタイルが敷き詰められているからです。

カンボジア人の大半は仏教徒ですが、王室では今も「仏教」と「ヒンドゥー教」両方の儀式があり、それぞれの衣装や道具も同様に揃っているそうです。

シルバーパゴダの壁面には360度、壁画が描かれており、多くの部分が風雨による侵食を受けています。

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少しずつ修復し続けているのですが、修復費用が追いついていないそうです。

夜は国立博物館で毎晩行われている「プラエ・パカア」を鑑賞。

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民間の芸術団体「カンボジアン・リビング・アーツ」による様々な伝統舞踊が見られるショーです。

この団体のアーティストたちも、もともとSSAPがあった「ホワイトビルディング」にいたそうです。「ホワイトビルディング」については後ほど改めて紹介します。


※寺町の雰囲気は、日本と似た印象を受けますね。次回更新もお楽しみに〜。

丸駒温泉ツアー

S-AIR名物と言えば、温泉です。(過去の温泉アテンドはこちらをどうぞ)

今回は、全国でも約20か所しかないといわれる足元湧出湯の天然露天風呂を持つ、丸駒温泉。

なのですが、その前に。

道中にある、真駒内滝野霊園へ立ち寄り。

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総面積約54万坪というスケールの大きさと、「墓」つながりで建てられたモアイ像やストーンヘンジなど「宗派を問わない」特色を体現した建造物がズラリと並ぶ、屈指の人気スポット。

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世界的な建築家である安藤忠雄氏に設計を依頼した、頭大仏殿にて。

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記念写真も欠かさない、愛妻家のリューさん。

その後、いざ支笏湖へ。道中、鹿の群れを発見してテンションの上がる一行。

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ランチは温泉街で済ませて

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氷濤祭りへゴー。

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コインを貼ったり、

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撮影したり。

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他の大人とちびっ子はと言うと、

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氷の滑り台に夢中でした。

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いい具合に身体が芯から冷え切ったところで、ようやくの丸駒温泉。

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彼らは家族風呂を満喫。

帰りには道路を横断する鹿に次々と会うなど、てんこ盛り。

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丸駒温泉方面へ行く時のトピック全てを網羅した、盛りだくさんの1日となったのでした。

(惜しいのは、ジェラートの果林樹が定休日だったことでしょうか。残念!)

 

Liu Yi 来札

平成29年度冬期プログラムの一人目として、上海Office 339との連携により招へいしたLiu Yi(リュー・イー)。

到着したその日の夜は、早速ICCで開催された交流会へ。

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ICCのアドバイザーであり、クリエイティブ・ユニットTOMATO創設者のスティーブ・ベイカー氏と。最後に氏からジンギスカンをお勧めされたリューさん。naebonoのご近所、サッポロビール園に行く気満々でした。

夜はICC近くの居酒屋でパチリ。

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11月の視察時から感心しておりますが、「中国人はよく食べ、よく呑む!」。(というか、Office339の徐さんがそうなのかも)

翌日は、CAI02で開催されたミヤギフトシさんの個展オープニングへ。

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ICCで話した人と再会したり、ミヤギさん含め、いろいろな人とお話。2日間でずいぶんたくさんの人に会ったところで、1日じっくり休憩。

週が明けて、naebonoのS-AIR事務所にて打ち合わせ。

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左は助手のディーさん。テキパキとリューさんをサポートする、優秀なシャイボーイ(22歳)です。

そこへ、naebono入居メンバーのアーティスト、進藤冬華さんが立ち寄ってくれました。

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モエレ沼公園の学芸員、宮井さんも交えてお話。

で、この日の夜はスープカレー屋さんへ。

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(なぜかディーさんはカツカレー。)

そして歓迎会&トーク。

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リューさんは上海の美大でパブリック・アートを教えながら、アートやデザインの分野で自らの作品の制作やキュレーションを行うなど、とても幅広い活動をしています。

この日紹介された作品も、実に多種多様。参加された方から盛んに質問も出ておりました。

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楽しそう。

パブリックアートの仕事も多数手がけ、育てた生徒も数知れずなリューさん。

足が不自由なため、いきなり真冬の札幌滞在は大丈夫だろうか…と心配もあったのですが、ご家族&助手が同行するという万全のサポート体制で実現したのでした。

愛息子のイー君(4歳)は、その天性の愛らしさでみんなを笑顔にする天使ぶり!

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この日は、70?くらいの年齢差をものともしないセッションも展開。(イー君は歌とダンスを披露。)

帰り際にみんなでパチリ。後列左から3人目が奥様のルルさんです。

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これから約1カ月間、リューさんの滞在制作がスタートします。皆様、よろしくお願いいたします〜。