
先だって今年度もアーティスト・イン・レジデンシーが始まりました。
スウェーデンからマリット・シリン・カロラスドッター、英国からモーガン・クエインタンスがレジデントとして招へいされています。
通常は、新千歳空港に入国手続を終えたアーティストを迎えに行き、S-AIR事務局のあるなえぼのアートスタジオと宿泊拠点に案内したあと、お寿司を食べたり、材料を調達しやすいお店に連れて行くのが初日にすることです。
アーティストたちは町を散策したり、お互いに交流しながら札幌についていろいろ感じはじめ、時差が抜けた頃に、歓迎会を行うならわし…ですが、今回はオンライン!彼らがその時々にいる場所で制作したり、私たちもこちらで動かずにそれをささえていくのがメインです。いつも、いつもその場が「現場」です。
11月27日に、S-AIRの理事メンバー、なえぼのアートスタジオのメンバーとご対面はパブリックではなく、クローズドでウェルカム・パーティーを行いました。札幌の雰囲気、受け入れるS-AIRを感じてもらおうというズーム・ミーティングで、各作家の自己紹介とプロジェクト紹介を行いました。
来ていなかった皆さんにも、プレゼン部分だけご紹介いたします。
モーガンはミュージシャン、映像作家、美術評論家…などなどたくさんの顔を持っています。様々な都市で映像作品を作ってきた流れで、以前東京にも滞在経験があります。今回は「札幌からの手紙」を作りたいということでプレゼン。
マリットは、スウェーデン・サーミ民族とクルド人のルーツと身体性も含めて作品として考えていくライフワークを通じて、北海道にはアイヌ民族とのつながりというテーマを持って去年初来道。ピリカ・コタンでのダンス・ワークショップも行いました。このオンライン滞在を通じて、リサーチと制作を続けていきたいとのことです。
理事の方やなえぼのアートスタジオの作家さんからの自己紹介の途中に、オフラインでのウェルカム・パーティーと同じように、山本雄基さんにスタジオ内のツアーをしていただきました。

彼らにとっても、私たちにとっても(そしておそらく世界中の誰にとっても)オンラインでのレジデンシー・プログラムは初めてです。皆さんにご協力いただきながら、制作〜発表につなげていきたいと思います。またこちらのブログを通じて二人からのレポートや、制作近況などについてお伝えしていきます!
●マリットのプロフィールや記録、プロジェクトへの参加方法についてはこちらから!https://sairblog.wordpress.com/maritshirin/
●モーガンのビデオ・プロジェクトへの参加方法についてはこちらから!https://sairblog.wordpress.com/morganq/