ウヰスキー工場とフゴッペ洞窟、そして海へ

天神山アートスタジオの小田井真美さんと、2006年度ICC+S-AIRの創造資源開発事業参加作家で現在フランス在住の南隆雄さん、オランダから来日して11月末になえぼのアートスタジオで個展を開くヴィンセント・デ・ボア(Vincent de Boer)さんと車に乗って余市へ向いました。ニッカ・ウヰスキー余市工場・博物館と国指定の史跡フゴッペ洞窟を見るためです。

「この樽に…水を入れるんですか?え?ウィスキーを作ってるんですか?」と、見学開始後1時間以上経ってから質問するイー・リアンさんは、マイペースの極みです。

まずはニッカ・ウヰスキー余市工場へ…とはいっても、あまりまじめに工場見学はしていなかったかもしれません。
小田井さんは「ウィスキーの瓶がぐるーっと運ばれている様子が見たい」のに、予めツアーに申込んだわけではないので、見たい工程は見られません。ヴィンセントさんは、他のツアー客が、ガイドに何も質問せずに黙っていることを良しとする日本のマナーに驚きます。ハスリンさんはイスラム教徒でお酒を飲まないので、スケッチをしながら歩いています。それから、工場がなんとなく刑務所に見えたので、ヤクザ映画でよく見る出所の風景をみんなで再現して「親分出所ごっこ」をして遊んだりしました。南さんは「僕の作品はほとんど盗撮ですよ。みんな楽しそうですね」と言いながら、その様子をビデオに収めていたようです。

ウィスキーの試飲もしました。アップルウィスキー、スーパーニッカ、シングルモルトの余市、ごちそうさまでした。近郊から来た他の観光客の方にも、アーティスト・イン・レジデンシーを紹介したり、全く作風の違うハスリンさんとヴィンセントさんのスケッチブックを見せたり。

ハスリンさんから見たニッカ・ウヰスキー工場!
運転者の小田井さんとハスリンさんは、もちろんお酒なしです!ほか4人、座ってる間にかなり酔ってしまいました。

ウヰスキー工場を後にして、腹ごしらえをしに余市まちなかへ。どの店も超満員です。イスラム教の戒律でも食事のルールを「ハラル」といい、これに最低限従うためには、豚やアルコールだけでなく、鳥や牛の調理方法にも宗教上の決まりが適用されます。
留学生も多くモスク(北海道マスジド)のある札幌市北区では、ハラル料理や食材を提供するお店は多いのですが、いくら観光地といえど、やはりお昼時は悩みます。今日はイタリアンのYoiccini(ヨイッチーニ)で、にしんバーガーを食べることに。ハスリンさんも、ニシン名産地のオランダ人、ヴィンセントさんもこれには大満足でした。S-AIRでも食事時のバリアフリーを学んでいきたいものです。

食後はフゴッペ洞窟へ。紀元前2-3世紀の洞窟内壁絵が見られるとのこと。一同汗ばむほどの厚着でしたが、洞窟保護のために、洞窟内にせり出した分厚いガラス板の箱の中から、壁絵を見るシステムだったので、全く寒くありませんでした。

写真撮影禁止でしたが、解説員の方がポインターを使って、有名な宇宙人のような絵(天神山アートスタジオになぜか壁の一部があるそうです)も含め、洞窟内での儀式や、壁の硬さによっては木の枝で絵が描かれた場所もあったと教えてくださいました。

イー・リアンさんはいわゆる「北京語」以外にも中国の地方の言葉をいくつか話します。ハスリンさんは常にノートを手にし、創造的な作業を続けます。カリグラフィーや書のアーティストとして、日本に滞在二ヶ月目で様々な言語を網羅的に学びたいヴィンセントさんと、三人で意気投合。

イー・リアンさん「これは『尿』ですよ」

洞窟の後は余市の浜辺へ。
浜辺となると、もう自由しかありません。開放感と酔いと眠気に身を委ねて、レクリエーションタイム。

本日の流行語「ほんとに」の一筆書き。
ヴィンセントさんのインスタグラムでも、その美しい書のプロセスが見られます。
イー・リアンさんの絵とS-AIR萩谷の「ほんとに」追加

新千歳空港から苗穂に来て以来、札幌の外に出るのは初めてのハスリンさんと、イー・リアンさんにとっては楽しい遠出となりました。
運転をしてくださった小田井さんと南さん、ありがとうございました。

小田井さんによる民謡と共に、夕方の余市の浜辺に遊ぶ3人

南隆雄さんは網走の北方民俗資料館で、「南隆雄 コレクション・サーベイ ー北海道立北方民族博物館」展示が11/10まで開催されています。

また、ヴィンセントさんは二ヶ月の東京滞在も含めた成果を、なえぼのアート・スタジオで5日間展示するそうです。皆様も、ぜひ足をお運びください。
▶日時:11月25日(月)〜11月30日(土)
▶場所 なえぼのアートスタジオ内2F S-AIR事務局(中央区北2条東15丁目26ー28)http://www.naebono.com/accesshttps://goo.gl/maps/EYgZgS6sBQ42※お車でお越しの際は、なえぼのアートスタジオ前の駐車場ではなく近隣の駐車場をご利用ください。
(その前の週の11/17には、天神山アートスタジオでのArt & Breakfast Dayでのトークもヴィンセントさんがなさるそうです!楽しみですね)

イー・リアンさんは「この浜で札幌で作りたい作品のインスピレーションが湧いてきました」とのこと。うれしいです。

▶▶(仮)S-AIR Exchange Programme / naebono open studio
弊団体事務局のある、なえぼのアートスタジオは札幌を活動拠点とするアーティストが中心となって運営を行うアーティスト・ラン・スペースです。
S-AIRで今年度招へいした上海のイー・リアン氏、ハスリン・イスマイル氏の滞在制作について展覧会とトーク(最終日)を通じて発表を行います。最終日には、シメに美味しい食事と音楽でパーティをしたいと考えています。料理、音楽などでお手伝いやアイデアを出していただける方を募集します
▶日程:2019年12月13日(金)~15日(日)時間は未定
▶場所 なえぼのアートスタジオ内2F S-AIR事務局(中央区北2条東15丁目26ー28)
http://www.naebono.com/access
https://goo.gl/maps/EYgZgS6sBQ42
※お車でお越しの際は、なえぼのアートスタジオ前の駐車場ではなく近隣の駐車場をご利用ください。

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