S-AIR Award: 松田壯統さん錦渓鎮滞在記①

S-AIR Award(レジデンス派遣プログラム)で、中国上海を拠点とするoffice339、そして上海近隣の古都である江蘇省崑山市錦渓鎮に昨年設立されたばかりのPoints Contemporary Art Center(PCAC)との連携により、PCACに滞在中の松田壯統さんから滞在記が届きましたので、ご紹介します。

※松田さんの滞在記は随時届き次第、更新予定です。


1.到着〜周辺 初日〜数日

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上海空港からレジデンスまで、車で1時間ちょっと、早速レジデンス施設を案内してもらいます。

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思ったより広くて、少しびっくりしました。私が湖の上の墓の妃をテーマにしているので、部屋からは湖と墓の島が見える部屋を選んでくれたようです。

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着いた時は中国の記念日でいつもより何倍も人が多かったようで、少し案内をしてくれた時には人がいっぱい、こんな人が多いのは見た事がないとニコル達は言っていました。後から人が少なくなったいつもの錦渓を見るのが楽しみです。翌日にはS-AIRと共同でサポートしてくれているoffice339鳥本さん家族もPCACを訪れてくれて、昼食を一緒に食べ、後に施設にあるパビリオンと呼ばれる望楼でお茶をいただきました。

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中国では、一人だけで入店して食べる事ができるレストランはあまり多くないので、一人でも入れる店を探し出して通っています。そこはよいお店なのですが、一人分の量では出てこないので、頼めても2品、そして英語は全く通じませんので、少しグーグル翻訳が必要です。たまにニコル達と食べに行く時は、みんなでシェアして食べる事ができるのでそれは家族のようで楽しいです。PCACは本当にできたばかりで、まだそろっていないものが多く、空間も壁を作っていたり、台所用品を注文している様子で、レジデンス施設のほぼ初めてのアーティストとしての体験ができるようです。警備をしている人や、掃除をしている人、結構多くの人達が設備を管理しているのには驚きました。彼らも当然英語を話せません。そして毎日見かける湖や川の落ち葉や、草やゴミなどを、毎日毎日すくっては回収している人達がいて、政府が重要保護区のこの街にお金をかなりつぎ込んでいるようでした。

 

2.キュレーター李

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隣の部屋でレジデンスしているキュレーターの李は、いつも知り合いをこの施設に呼び、自分の料理を振る舞っていたりして、とてもフレンドリーなキャラクターでいつも話しかけてくれます。机を囲んでたまに一緒に食事ができました。彼は毎日ローカルの食材などを見つけては、それを食事に使ったり、作品に使ったりと、ローカルのコミュニティーといかにつながるかを考えながら滞在するようです。李はスイスに住んでいて中国では有名なキュレーターらしいのですが、今後キュレーター業は多くはやらず、もうちょっと違う形で活動すると言っていました。かなり負担が大きいようです。李はすべての生活用品をすべてタオパオでオーダーし、毎日ものすごい量の何かが送られてきます。40000円しない50インチのXiomiのTVはとてもよい感じでした。ドイツと中国のコラボレーション。みんなXiomiが好きです。

 

生活の仕方

タオパオという楽天みたいなサイトがあるのですが、中国のブランドであれば、とにかく安く、自分でオーダーできるわけではないですが、全員タオパオで何もかもオーダーしていてびっくりします。そして外での支払いはWeChatPay。こんな田舎っぽい街の小さな店、例えば日本で言えば地方の昭和の駄菓子屋さんみたいな所でさえも、電子マネーのWeChatPayが使われているので、現金で払うとなると向こうも少し「えっ」となります。私も使えるようにWeChatPayを登録してもらったのですが、とにかく便利。しかし後でえらい目に会います。色々な日本との違いがおもしろく、こんな少し田舎の方の地域であるのにバイクがすべて電気バイク、それも見た目がボロボロの電気バイクをおばさんが快適に使いこなしているので、不思議な感覚を覚えます。そういえば、当日に問題であったインターネット、グーグル、FACEBOOK、LINEなどですが、当然VPNというものにつなぐ必要があります。2ヶ月フリーでつながる事ができるVPNを見つけやっていましたが、あまりの遅さにまいってしまい、お金を払うVPNに変更しました。スピードはましになりましたが、それでもつながらない時や、遅い時などは多々あります。

 

3.歴史ツアー10月11日

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歴史ツアーを一日開いてもらいました。昔の船の航路やメインの道であったところ、このエリアで最も古い建物など。また、タオや仏教や、儒教などが混ざっている事、ここの場所に関して言えば、古い歴史的エリアにはとにかく風水的な事がさりげなく、色々なマークとして組み込まれており、それは興味をひきました。

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これは何の意味があるのかと聞くと、幸運を得るものと答えが返ってくるものが多く、もうちょっと聞くと、向こうも答えにつまるのでそれ以上は聞きませんでしたが、窓のテキスタイルや、門、とくに「お金の形」と言われた排水溝は見た事のない形だったので、背景がとても知りたくインターネットで後から調べると、とてもレアな風水に関係のあるコインという事でした。

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これを調べるのに何時間もかかりました、、何軒かのものすごく狭い道の脇にある民家に入らせてもらい、中を見学した際には、少し中国の昔の生活をかいまみたような何か肌に来るような感じはありました。風水の話ですが、陳墓自体、皇帝周辺の人の墓が作られる際には絶対に風水がいいところにしか墓をつくらないと言われており、まさにここはその最もよい風水的な場所であるはずなので、その目の前にあるPCACの場所はとても気持ちのよい場所だと感じてしまいます。

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4.周辺の散策

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周辺の散策をしていると、漁師が住む地域なのか、でかい石の船に住んでいる人達がいます。一瞬見た時ただの廃船??と思いましたが、住んでいました。地元の古い何でも良く知っているロックフーに聞くと、彼らは特に昔からの地元の人達という訳ではないらしいですが、なんとも興味深いエリアで何回かそこに散策に行きました。中国の国旗を掲げている家船もありました。ここは本当に水辺に密接して人が生活をしているので、川や湖で洗濯をしている人、皿を洗う人など、まだまだ一杯いる様子を見て、それらはいいのか悪いのか自分では判断ができない光景でした。

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ここは観光エリアなのですが、観光客用の店だけではなく、まだここには地元の人用の店が残っており、それらを見つけて食べるのはとても楽しく、小さな店でちまきを見つけた時にはとても喜びました。とても美味しい大福みたいな餅もあるらしいのですが、朝の6〜8時だけしかやっていなく、80ぐらいの老人がやっている引き車でしかも徒歩20分先なので、まだ行けずじまい。多くの円型の古い橋には昔のよい感じがよく残っていて、確かに今ふと思うと、映画の撮影の中に入ったような街に見えますね。毎日いると少し慣れてきてしまいますが、特殊な所に滞在している感覚があります。

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5.陳墓

何年も前に亡くなってしまった、皇帝の一人の陳妃の墓、陳墓とどうつながるのか、この湖に水葬された妃の事を考え、風水的な水龍がここにいる事や、波のウェーブ、川で歌を歌いつづける船頭などに少しずつ着目していきそうです。

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陳墓は20年前までこのエリアの名前でしたが、800年前のオリジナルの名前に戻すという事で、そのエリアの名前が変わるという事自体にも、私は興味が行きました。街にも少し陳墓郵便など、エリアの名前として使われていた形跡があります。船頭さんが歌っている歌も、本当の陳妃の墓を歌っている話はありますかと聞くと、歌の中に陳墓と出てくるが、べつに陳妃の事を歌っている訳ではないと言っていました。

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