エリック・ライルによるパンクレクチャー〈政治・アート・ユートピア〉講演会シリーズのお知らせ

北大国際広報メディア観光学院の堀田真紀子准教授(現代芸術論)が、フロリダ出身でサンフランシスコで長く活動していた、パンクミュージシャン、社会活動家、文筆家、編集者、アートプロジェクトのオーガナイザーであるエリック・ライル氏を迎え、長沼町と札幌で全3回講演会を開催します。是非ご参加ください。

フライヤーダウンロード(418kb)

エリック・ライル(ERICK LYLE)
1973年、アメリカ、フロリダ州生まれのパンクミュージシャン、社会活動家、文筆家、編集者、アートプロジェクトのオーガナイザー。彼が長らく住んでいたサンフランシスコでは、IT産業の誘致にともなう不動産投機の白熱化から、1990年をピークに一年の間に家賃が3倍に跳ね上がるほど高騰。家賃を払えなくなった移民やアーティストが立ち退きを余儀なくされて、昔ながらの対抗文化のコミュニティが破壊されていくなか、スクワット(空き家の不法占拠)しながら、アートショー、コンサート、トークイベント、フリーフードを振る舞うコミュニティスペースをつくって、場所利用の対案を提示する運動を実践してきました。
今年の春は、サンフランシスコのラゲージストア・ギャラリーで、『ストリートピア』という、街をテーマにした1ヶ月続く130人以上参加するアートプロジェクトを企画。ギャラリーの中には、未来の街をテーマにしたインスタレーション。近所の飲食店の協力を得て、コミュニティスペースをつくり、期間中毎日、トークやコンサートなどを続けました。地域の未来について真剣に考える街の顔役を一同に集めて、夢を合流させ、それを実現する基盤をつくるこころみで、ジェントリフィケーションの嵐が吹きぬけ深刻なダメージをうけた後も、サンフランシスコはユートピアの夢をはぐくみ続ける街であり続けるし、対抗文化精神もまだまだ健在であることを、示すことができました。

「ストリートピアからファームトピアへ」
12月2日(日)14時〜16時
こぐま座 (夕張郡長沼町東2線北9 TEL: 0123-88-1765)
入場無料 申し込み無用

パンクのDIY精神で、都会の余剰をうまく転用しながら、お金のいらない自立したライフスタイルを開拓、実践してきたエリックさんが、田舎で農業やアートをベースにした自給自足をめざす人たちのもとへ出向きます。見かけはまったく正反対ですが、行き過ぎた資本主義体制から脱出しようという思いは共通のもの。彼の経験や戦術について話をうかがったあとで、 夢実現のためにともにできることについて意見を交わせたらと思います。 とくに脱サラされた方、移住者の方、歓迎! 転機になった思いを語ってください。

「そこにいる人たちのためのアート」
12月4日(火)19時〜21時
OYOYOまち×アートセンター
(札幌市中央区南1条西6丁目 第2三谷ビル 6階 東急ハンズの並び西2軒目隣)
TEL:011-211-1299
入場無料 申し込み無用
(共催:OYOYOまち×アートセンター)

クリエィティビティこそ、脱産業化社会の資源であり生産手段であることが認知されるにつれ、クリエィティブな才能を引きつけ、経済を活性化するための切り札として、アートプロジェクトが世界各地でさかんに行われるようになってきました。 ただそれは、本当に地域を、そこに住んでる人たちを力づけるものでしょうか?エリックさんは、出身地のマイアミで開催されてるART BASELという、観光業、不動産業の振興と結びつくアートイベントの様子を取材するうちに、オルターナティブなアートプロジェクトとして、ストリートピアの構想を得た話をうかがいながら、本当にそこに生きる人たちのためのアートってどんなものか、議論できたらと思います。

「草の根文化としてのパンク」
12月6日(木)18時15分〜19時45分
北海道大学国際広報メディア観光学院
(申し込み先 堀田真紀子 mhorita@imc.hokudai.ac.jp TEL: 011 706 5390)

パンクは、他の多くのサブカルチャーと同様、日本に渡るときには、政治的に脱色されて、ただ音楽として、ファッションとして伝わることになりました。しかしパンクの政治性や哲学的なバックボーンを知らないと、スクワットや壁画、グラフィティ、ゲリラガーデニングといった欧米発の草の根文化、社会運動、サブカルチャーについて、内側から理解することは不可能といっていいほど。影響力甚大です。日本人の盲点になっているそのパンク哲学、美学、政治性について、エリックさんにレクチャーしてもらう催しを、一般公開授業として行う予定です。

〈お問い合わせ〉
草の根文化研究会 北海道大学堀田研究室
堀田真紀子 mhorita@imc.hokudai.ac.jp TEL: 011 706 5390

広告